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「X2/iX2」新型のBMWは何がどう新しいのか? メルセデスに先駆けヒットしたSACの進化系

東洋経済オンライン / 2024年2月29日 12時10分

基本プラットフォームは、2023年2月に日本でも発売された「X1」および「iX1」と共用。

ただし「X2はよりスポーティなキャラクターのため、ダンパーを硬めにしたりステアリングをよりクイックにしたりと、専用のチューニングをしています」と、プロジェクトリーダーのメールダッド・ババイ氏は述べる。

「スポーツ」モードは気持ちよく曲がる!

ポルトガル・カスカイス周辺は、大きな波が打ち寄せる浜辺があるためサーフィンのメッカとして知られている一方、海の背後には山岳地帯が広がる。路面状況はいまひとつだけれど、屈曲路がえんえんと続くので、ドライブが楽しい。近くには高速道路もある。

X2とiX2は、操舵感覚が“けっこう似ている”と感じた。特に「マイモード(ドライブモード)」で「スポーツ」を選ぶと、くいくいとおもしろいように曲がる印象だ。足まわりはかつてのようにガチガチでなく、大人っぽいというか、コーナリング中に車体がロールするようになったが、バランスがとれていて“いい感じ”である。

iX2は494Nmもの最大トルクを持つだけあって、「スポーツ」だとややクイックすぎると感じる場面も。その下には「パーソナル(コンフォート)」と「エフィシエント(エコ)」などのドライブモードも設定されているので、力の出方がゆるやかになるエフィシエントでも十分だと感じられた。

X2 M35i xDriveは、ガソリン仕様の中でもスポーティな仕様。2.0リッターエンジンの最高出力221kW/最大トルク400Nmというパワーは、コンパクトなボディに対して十分すぎるほど。市街地だとこちらも「エフィシエント」で十分、きもちよいトルク感が味わえる。もちろん。ヤル気のあるときは「スポーツ」をどうぞ。

2つのモデルを実用性の面から比較すると、ガソリン仕様は床下に駆動用バッテリーを搭載していないため、床が掘ってあってフットルームがかなり広め。荷室も大きい。しかも、後席シートが前後にスライドするので、使い勝手がよい。大きなバッテリーを搭載するiX2では、こうした部分にどうしても犠牲が出てしまう。

LinuxからGoogleへの変更も興味深い

X1とX2は「新世代」と呼ばれる。その理由は「BMWオペレーティングシステム9」と呼ばれる、新開発のOSがインフォテインメントシステムに採用されたところにある。

新型5シリーズや7シリーズのシステム(OS8.5)は、Linuxベースで開発されているけれど、OS9からはGoogleベースに変更。ダイヤル型コントローラーはなくなり、タッチアンドボイスと呼ばれる、画面操作と音声入力が大々的に採用されている。

このシステムは、日本車よりはるかに進んでいて内容的にもおもしろいので、稿をあらためてリポートしよう。

日本での価格はX2 xDrive20i M Sportが628万円、 X2 M35i xDriveが810万円、 そしてiX2 xDrive30 M Sportが742万円である。

小川 フミオ:モータージャーナリスト

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