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会計が誰にでも理解できる「2つのパズル」とは これだけ知っておけば会社経営ができる

東洋経済オンライン / 2024年3月1日 17時30分

会社経営における「会計」は、複雑なようでいて実はシンプルなのです(写真:foly/PIXTA)

複雑なイメージのある会計ですが、人気コンサルタントの和仁達也さんは「『お金のブロックパズル※』を使えばシンプルに理解できる」と言います。同氏の近著『コンサルタントの父が大学生の娘に教えるシンプルな会計』より、会計の本質を理解できる「お金のブロックパズル」についてご紹介します。

※本稿で紹介している「お金のブロックパズル」は、西順一郎氏が開発した「STRAC表(現・MQ会計表)」をもとに、著者がアレンジしたものです。

会社の数字は「2つのパズル」で表せる

父:会計って、わざわざ複雑にしてるんじゃないか?って思いたくなるぐらいに複雑なんだよね。専門用語が多すぎるし、ルールも多いし。会社経営においては、そんなの覚えなくてもいいんだ。それこそ、会計士とか、専門家に任せればいい。僕がこれから教えるのは、『これだけ知っておけば会社経営をやっていける』っていう、たった1つの方法なんだ。

【図を見る】PLとBSの関係をつなげたお金の流れ

娘:そんな方法があるんだ。

父:それが、「お金のブロックパズル」です。ジャーン!

父:僕の考えでは、会計って、お金のブロックパズルだけ覚えればいいんだ。いろんな会計のお困りごとは、すべてお金のブロックパズルで解決できるとも言える。

娘:え、そうなんだ。すごい!

父:例えばこのBS(貸借対照表)をブロックパズルにすると、こうなるよ。資産と負債、純資産の3つの要素だけ。数字は仮に入れてみたものだけど。

娘:えっ、あのゴチャゴチャした表が、これ?

父:そう、スッキリしたでしょ? もう1つ、PL(損益計算書)をブロックパズルにすると、こんな風になる。売上と費用、利益の3つの要素だけ。数字は仮に入れてみた。

娘:えっ、これ、両方とも3つの要素しかないってこと?

父:そういうこと。

複雑に見えて、実はシンプル

娘:なあんだ。あんなにゴチャゴチャと難しい言葉が並んでたけど、この3つを説明してたってことなんだ。シンプルだね。

父:ホント、なあんだって感じでしょ? PLは、要は企業のお小遣い帳で、『どれだけ儲かってるの?』を表してるんだ。それで、今持っている資産がBSで『どれだけお金や資産を持ってるの?』ってこと。

ユキもお年玉やお祝いを貯金してるよね。BSの右側は、『よそからの借入』や『本業の利益』など、どこからお金を調達したかの『実態』を表す。そして左側は、『現預金』『在庫』『車』などのように、調達したお金をどんな形で保有しているかの『表現方法』を表しているんだ。

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