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会計が誰にでも理解できる「2つのパズル」とは これだけ知っておけば会社経営ができる

東洋経済オンライン / 2024年3月1日 17時30分

娘:お小遣い帳よりは複雑だね!

父:でね、会社は『お困りごと解決チーム』だと言えるんだけど、PLとBSはお困りごとにちゃんと関係するんだ。

娘:そうなの?

会社は人々の「困りごと」を解決する組織

父:人のお困りごとを解決するには、まず自分たちの状態を把握しておかないと、どんなお困りごとをどう解決できるかがわからないからね。学校でたとえるなら、PLは、『お困りごと解決チーム』の今期のテストの結果。BSは、『お困りごと解決チーム』の成績表って感じかな。学校では、一定期間頑張って勉強して、テストの点数を上げようとするでしょ? それがPL。それが積み重なった結果が『その人の学力の状態』として成績表に反映されるよね。それがBS。

娘:テストや成績表を採点するのは誰なの?

父:おっ、鋭い質問。そうだね、PLやBSをつくるのは自分たちなんだけど、数字はお客様からのその会社に対する評価のようなものなんだ。いい商品をつくったり、いいサービスを提供したら、お客様は喜んで買ってくれる。そうすると業績が上がって、テストの結果はよくなる。でも、それが単発だったら、あっという間にテストの成績は悪くなる。それを総合的に判断するための成績表が必要なんだ。

娘:お困りごとをたくさん解決したほうが、成績もよくなるってこと?

父:そういうこと! PLとBSの関係をつなげてお金の流れを表すと、こうなるよ。

父:PLでお金が①入って、②出て、③残る。そしてBSにお金が④貯まる、という感じだね。それで、このPLとBSの解像度をさらに高くすると、次の図のようになる。

娘:解像度が高いって?

父:より内容を詳しくするってこと。

娘:さっきの3つのブロックの中身を細かく分けたってこと?

父:そうそう、そういうこと。実際のPLとBSは、もっと細かい項目で成り立ってるけど、それをざっくりとまとめたらこういうブロックパズルになるんだ。

娘:これぐらいなら、何とかついていけそう。ところで、このPLにある売上と利益って違うものなの?

父:うん、それは大事な質問だね。

ここまで、大学生の娘との会話形式でお伝えしました。

売上は、正式名称は「売上高」です。

売上は商品やサービスがどれぐらい売れたのかを示す数字、利益は家賃や材料費、人件費などのコストをすべて引いて「最後にどれだけ儲かったか」を示す数字です。

これらをお困りごとに結びつけると、以下のようになります。

・売上とは、「お困りごと解決」で貢献した総エネルギー(価値)を数値化したもの

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