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「大谷翔平が結婚」観戦ツアーにかかる費用の実際 「手配旅行」の場合でも旅行代金は高額に

東洋経済オンライン / 2024年3月1日 12時30分

いずれもエコノミークラス、ホテル2名1室で利用したときの1人あたりの代金だ。すでに申し込みは締め切られているが、倍率は「200倍」になったという。

筆者は韓国プロ野球を毎年見に行っているが、飛行機代を浮かすために博多港からフェリーに乗ってプサンまで行けば往復で1万6800円だ。プサンからソウルまではKTX(新幹線)で6万ウォン(約6800円)。高尺スカイドームはソウル駅から地下鉄1号線で30分ほどだ。

節約すれば5万円ほどで現地で観戦することができるのだ。筆者はこのルートで高尺スカイドームに何度も行っているが、九一という小さな駅の前にあって周辺には食べ物屋さんはほとんどないし、場内の飲食施設もトッポギ(韓国餅)を売る店がある程度で充実していない。このツアーはソウル市内観光なども日程に入っているので、球場には純粋に試合観戦のためだけに行くのだろう。

「ドジャース戦観戦ツアー」は50万円~85万円程度

価格が上がっているのは、韓国での観戦ツアーだけではない。日本の旅行会社が組むアメリカでのドジャース観戦ツアーは、まだ発表されていないものも多いが、かなり高額なものになっている。

MLBの観戦チケットは試合日程、席種、市況、天候、個人の嗜好などに関するビッグデータ分析を基に試合ごとの需要予測を行い、需要に応じてチケット価格を決めるダイナミックプライシング(DP)を導入している。

ロサンゼルス・ドジャースの観戦チケットは、一番高い1階 バックネット裏〜ダッグアウトクラブ VIPで1050ドル(約15万2000円)から、一番安い内野最上段のトップデッキで26ドル(約3800円)程度になっているが、DPで変動する。公認のチケット転売サイトでは10倍以上の値段になっているが、それでも、売り切れが出始めている。

今、国内の旅行会社が企画している「ドジャース戦観戦ツアー」は、1~2試合の観戦チケットがついて3泊5日程度の旅程で、50万円~85万円程度。燃料サーチャージ代が別途必要な場合が多い。また1人部屋の場合別途10万円程度がかかる。3試合観戦になると100万円を超す商品も出てくる。それでも4、5月は催行決定が続出し、キャンセル待ちになっているものもある。

大手旅行会社は、MLB球団側と契約して、球場のシートを年間で仕入れて、ツアー客に販売しているのだ。

しかし「2試合」「3試合」となると、指名打者でほぼ毎日出場する大谷翔平はともかく、5日に1日くらいしか登板しない山本由伸は、運がよくなければ見ることができない。

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