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「不適切〜」中盤での急転直下でこれから起こる事 震災描いてきた宮藤官九郎が対峙しているのは

東洋経済オンライン / 2024年3月1日 18時0分

時代の価値観によってよいとされたり不適切とされたりするのではない、まわりが変わってもけっして変わらないことはあるのだと。小川の体型が1986年と1995年で変わっていなくて、スーツがぴったりであったように。

「ふてほど」が問いかけていること

誤解をおそれずに言えば、宮藤官九郎はきっとデビューから変わっていない。もちろん、年齢とキャリアが上がるとともにスキルは上がるし、視野も広がり、その都度、興味をもつ題材も変わるだろう。落語や歌舞伎、ゆとり世代など、いろいろなものを取り入れてきた。けれど、本質はきっと変わっていない。

バイクで疾走するような速度と熱量と情報量の密度の濃さ、最高におもしろいものを作ろうとする気持ちや、10代のときに好きで影響を受けたものなどが、彼を形成していて、人間とは存外そういうもので、そんなところが共感されるゆえんではないだろうか。『不適切にもほどがある!』はその人にとって、誰に何を言われようと、大事なもの、守りたいものは何ですか?と問いかけているような気がしている。

木俣 冬:コラムニスト

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