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「休み下手な日本人」には"休養学"が本気で必要だ 「休む=怠ける」という偏見をまず捨てるべきだ

東洋経済オンライン / 2024年3月2日 10時0分

予定される行動から逆算し、必要な活力を蓄えておくのだ。いまさら強調するまでもない当然のことではあるが、そんな当たり前のことができていないから疲労がたまっていくとも考えられる。

そういう意味では、「休み」に関しても原点に立ち戻る必要があるといえそうだ。

手帳を「土曜日」に開くようにするだけで

スケジュールの話をもうひとつ。

予定を、手帳やスマホで管理をしている方は少なくないだろう。しかし多くの場合、週末が終わった日曜日に手帳(やスマホのスケジュールアプリ)を開き、翌日の月曜日からのスケジュールを確認することが多いはずだ。

だが、それをやめるべきだと著者は主張している。

そのかわりに、週末がはじまる土曜日に手帳を開いて、次の月曜日からの1週間の日程を俯瞰するようにしていただきたいと思います。


次の平日5日間のスケジュールがギチギチにつまっているようだったら、この土日はとにかく攻めの休養にあててください。しっかりと休養し、活力をとりもどして100%に充電しておき、月、火、水……と少しずつ消耗しながら、金曜日でほぼ使い切る。これが理想です。(194ページより)

私たちはつい、予定をどんどん入れてしまいがちだ。

なにしろ忙しいのだから仕方がないが、スケジュール帳を埋めていく過程においては自分に残された活力量のことは考えないものでもある。

しかし、それでは予定が増えるごとにパワーが減っていくことになってしまう。

そこで、たとえばもし土曜日に「この週末はどうしても十分な休養が取れない」と判断したなら、次の平日5日間のスケジュールのいくつかを翌週に移したり、誰かほかの人に頼むなど、なんらかの調整をすることが重要な意味を持ってくるわけである。

「平日のあとの土日で休む」のではなく、「土日に休んだ分で平日働く」と考えるようにしてみればいいのだ。

すき間時間こそ休養するのにぴったり

休日について考えるとき、私たちは朝・昼・夜とか、土曜日、日曜日といったくくりを基準にしているかもしれない。 たとえば、「昨晩もちゃんと休めなかった」「次の日曜日は休みたいけれど、休日出勤になりそうだ」というように。

ところが現実問題として、一晩ゆっくり休養するとか、まるまる1日を休養にあてるというような手段はなかなか簡単ではない。

だから「また休めなかった……」と落ち込んでしまったりするのだろうが、仕事の合間のちょっとしたすき間時間でも、十分に休養にあてることができるという。

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