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"灘&開帝"新旧「超進学校の男子校生の実態」対談 灘・暁星・筑駒…有名校の取材でわかった実態

東洋経済オンライン / 2024年3月4日 11時0分

「超進学校・灘のこじらせ男子校生」だった田内学さんと、現在「超進学校・開帝のこじらせ男子校生」の漫画を描いている凹沢さんが、「秘密の花園」である男子校の内情について対談しました(漫画:『かしこい男は恋しかしない』より)

2023年10月に経済教養小説『きみのお金は誰のため――ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』を上梓した田内学さん。

2023年12月に、「学歴×ラブ」がテーマの異色の男子校コメディ『かしこい男は恋しかしない』1巻が発売された凹沢みなみさん。

2人には、「日本トップクラスの中高一貫男子校」に関わっているという共通点があります。

かつて「超進学校・灘のこじらせ男子校生」だった田内学さんと、現在「超進学校・開帝のこじらせ男子校生」の漫画を描いている凹沢さんが、「秘密の花園」である男子校の内情について対談してみました。

男子校特有の異常なこだわり

凹沢みなみ(以下、凹沢):田内さんの本は、私が初めて最後まで読めたお金の本かもしれません。

【マンガ】「こじらせた」男子校生の思考とは?

田内学(以下、田内):ありがとうございます。金融に興味がない方でも最後まで読み切ってもらえるように、ストーリー仕立てにした甲斐がありました。

凹沢:私は本当にこの歳になるまで何も知らないってことに気づいてしまって……以前も金融について勉強しようと思って、わかりやすく書いている経済の本を買ったのですが、理解が難しくて途中で読むのをやめてしまったんです。

田内:初学者向けの本でも、専門用語が多くてなかなかわかりにくいですよね。

凹沢:でも、この本は主人公がお金の仕組みをまったく知らない中2の子で、私のようなほぼ初めて学ぶ人の視点に降りてきてくれていました。中学生の視点のまま話が展開していきますし、物語仕立てになっているのもあってか、お金の仕組みがスラスラ頭の中に入ってきたんです。

このように小説仕立ての作品にしようと思われた理由はあるんですか。

田内:未来を生きる自分の子どもが、暮らしやすい社会になってほしいと思ったんですよね。今の社会は多くの問題を抱えています。それを解決するには、当事者意識を持って取り組む人が増えないといけないんです。そのためにはなるべく多くの人に読んでもらえる形式にしたいと思いました。

興味がある人だけじゃなくて、興味がない人が読んでくれるようにして、100万部を売る書籍にする必要があると考えたときに、読みやすい小説にするしかないと思ったんです。

凹沢:そうだったのですね。田内さんの作品は、札束を雑に扱うとか、そういうキャラクターの細かい仕草に性格が出ていますし、本当に先を読ませようとする仕組みがすごいと思います。

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