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勉強をしない中学生が変わる「3つのステップ」 反抗期は対応を変えてほしいというメッセージ

東洋経済オンライン / 2024年3月7日 7時40分

子どもが言うことを聞かないとき、「うちの子反抗期だから」で済ませていませんか?(写真:プラナ/PIXTA)

【質問】

中1男子と小5女子の子どもがいます。上の子のことで相談があります。いつもテスト間際になって焦るタイプです。結果としていつも十分な勉強をしないまま、テストを受けて点数を取れずに後悔しています。終わったあとに、「計画的にやらないから点数は取れないよね」と言いますが響きません。また、学校の面談でも「しっかりとテスト勉強しないと、今後の授業がつらくなっていく」と先生からもきつく言われましたが、行動は変わりません。どのようにすれば、自ら勉強するようになってくれるでしょうか。

仮名:久村さん

説教で当たり前のことを言っても子どもは変わらない

はじめに結論からお話します。

「説教で当たり前のことを言っても子どもは変わりません。子どもはそんなことはわかっていて、それができないから困っているわけです。どうすれば改善できるかを一緒に考えることが大切です」

筆者はここ10年間、毎年2000件以上の教育相談を受け、個別で回答していますが、久村さんと同じような相談をたくさん受けてきました。『中学生の勉強法ver.2.0』という本も出しています。どうすれば子どもが意欲的に行動するかというテーマの相談です。別の言葉で表現すると、「どうすれば親の言う事を聞く子になるか?」です。

子どもを親の思う通りに行動させようと思っている段階で、すでに方向性が違っているため、うまくいくはずがないのですが、無理もありません。子どもに伸びてもらいたいと思うのが親心ですから。だからといって、その方向のままではいつまでも子どもは変わりません。親御さんの考える方向を変えていく必要があります。

今、久村さんがお子さんに語っている内容は、ある種の忠告的要素をもった「説教」と考えられます。学校の先生が言っている内容もその範疇に入ると思いますが、残念ながら、説教のような言葉を子どもにかけてもまったく意味がないのです。なぜなら、当たり前のことを言っているにすぎないからです。

例えば、「手洗い、うがいをしないから風邪ひくんでしょ!」「夜遅くまでゲームをやっているから、朝起きられないんでしょ!」も同様です。子どもはそんなことはわかっていて、それができないから困っているのです。ですから子どもがわかりきったことを言っても響かないのは当然です。

響かないだけではなく、このような状態が続くと、今後次のような展開になっていきます。

親はさらに何度もしつこく言うことでやらせようとします。時に大きい声で、時にきつい口調で。すると子どもは、うんざりとしてきます。「そこじゃない」と心の中で感じていても口にはしません。自分の気持ちを適切な言葉を使って表現するだけのボキャブラリーと表現力がまだないからです。

それ、本当に「反抗期」ですか?

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