『相棒』ただの刑事ドラマを超えた円熟の魅力 杉下右京の「やさしさ」と登場人物の「その後」
東洋経済オンライン / 2024年3月12日 13時30分
また特命係の周辺では、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)、組織犯罪対策部の角田六郎(山西惇)、鑑識課の益子桑栄(田中隆三)らがいる。
さらに刑事部長の内村完爾(片桐竜次)、刑事部参事官の中園照生(小野了)、現在は内閣情報調査室の青木年男(浅利陽介)などもおなじみだろう。元鑑識課の米沢守(六角精児)もいまだに人気が高い。
“刑事ドラマを超えた刑事ドラマ”へ
そしてもう一方で、歴代の相棒たちはもちろん、薫の妻で現在はフリーライターの亀山美和子(鈴木砂羽)のように、右京にとって個人的にも身近な人物たちがいる。ここまでみてきたように、そちらの面の群像劇という点で、season22の特に後半は見どころが多かった。
刑事ドラマでは、レギュラー出演する刑事であっても一度退場するとそれっきりか、めったに再登場することはない。
だが『相棒』は別だ。たとえ一度物語の舞台から姿を消した登場人物であっても、亀山薫が年月を経て復帰したように「その後」がある。そして今シーズンは、ゆかりの深いさまざまな登場人物の「その後」を描く人間ドラマとしての円熟味がいっそう増した。
出会いと別れだけでなく、思わぬかたちでの再会もある。それが人生の妙味というものだろう。そんな人間ドラマとしての魅力をさらに加え、“刑事ドラマを超えた刑事ドラマ”となった『相棒』の行き着く先を見届けたい。そんな感慨を抱いたseason22だった。
太田 省一:社会学者、文筆家
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