資生堂「1500人早期退職」へ追い込んだ2つの元凶 藤原社長が掲げた「4つの条件」に困惑する社員も
東洋経済オンライン / 2024年3月12日 7時0分
一方の魚谷会長は2022年11月の社長交代時に、今後2年間を任期とする方針を掲げている。昨春頃に体調不良で一時入院していたが「今は回復している。(元々アナウンスがあったように)2024年も継続する方針。藤原社長COOは事業の実行等をメインで行い、魚谷会長CEOは人財教育など会社全体を見る役割で進める」(資生堂担当者)という。
創業の地に人材開発施設を開設
資生堂は創業150年の記念事業として、次世代リーダーなどの人材開発施設「Shiseido Future University」を、創業の地である銀座オフィスを改装して昨年11月30日に開校した。初代学長を魚谷会長が務めるが「院政を敷きたいのでは」(競合化粧品メーカー首脳)と業界内からは冷めた声も聞かれる。
日本事業の早期退職募集と逆行しているように見える施設開設について「すでに費用は経営計画に入っており、グローバル全体の組織として効率的に活用していきたい」と藤原社長は説明する。
2019年に8000円台をつけた資生堂の株価は、足元は4000円前後を彷徨っている。大規模な構造改革を経て、資生堂は輝きを取り戻すことができるのか。正念場はこれからだ。
伊藤 退助:東洋経済 記者
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「ツバキ」「ウーノ」の売却は逆効果だった恐れ…資生堂が「1500人早期退職」に追い込まれた3つの理由
プレジデントオンライン / 2024年5月10日 8時0分
-
「中国市場に頼りすぎていた」資生堂1500人早期退職募集で見えた"名門ブランド企業"3つの低迷理由
プレジデントオンライン / 2024年5月6日 8時15分
-
セブン&アイは「スーパー事業再生」を断念したのか…「ヨーカ堂売却を検討」という報道に経営陣が反発した理由
プレジデントオンライン / 2024年4月26日 7時15分
-
ヨーカ堂が上場検討、拭えぬ「パフォーマンス感」 リストラ先行、営業力強化の道筋が見えない
東洋経済オンライン / 2024年4月15日 7時0分
-
花王の経営戦略を問題視「モノ言う株主」が急浮上 強面ファンドが社長の肝煎り戦略に「ダメ出し」
東洋経済オンライン / 2024年4月14日 7時20分
ランキング
-
1通販のニッセンを売却=41億円で歯愛メディカルに―セブン&アイ
時事通信 / 2024年5月9日 18時17分
-
2ブラザー社長「信頼関係を築くことは見込めない」…ローランドDGへのTOBを事実上断念
読売新聞 / 2024年5月9日 18時11分
-
3このキャラはもしかして...? マクドナルドのX、次回の「ハッピーセット」ヒント画像公開で話題に
J-CASTニュース / 2024年5月9日 21時33分
-
4「肉も野菜も安い!」ドラッグストア絶好調の理由 物価高で高まる存在感、買収で生鮮食品も導入
東洋経済オンライン / 2024年5月9日 7時0分
-
5帝人が「めちゃコミ」運営会社売却へ、ソニーなど応札検討=BBG
ロイター / 2024年5月9日 19時33分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください