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上司との会話、とにかく「言い訳しない」の必然 質問にはイエス・ノーで率直に答えればいい

東洋経済オンライン / 2024年3月13日 6時50分

上司との会話では、とにかく言い訳をせず、「端的にしゃべる」を心がけましょう(写真:KY / PIXTA)

4月は「始まりの季節」。中には初めて社会人になる人、新しい職場に移る人、チームの体制が変わる人もいるだろう。さまざまな変化の時期だからこそ、改めて仕事の基本を見直したい。そこでビジネスコンサルタント・作家の大石哲之氏によるロングセラー『コンサル一年目が学ぶこと』から一部を抜粋し、「ビジネスの基礎」となるスキルを紹介。今回は上司やクライアントとの、コミュニケーションスキルについて考える。

外資系コンサルティング会社は、なにかと標語が多く、それが新人の行動の指針になっていることがあります。

【画像で見る】外資系コンサルティング会社に就職した新人が学ぶ「行動指針」のうちの一つがこれ

「Talk Straight(トーク・ストレート)」もそのひとつで、これは、端的に喋る、簡潔に喋る、という意味と、率直に喋る、という意味が合わさったものだと理解していただければいいでしょう。

言い換えれば、変な駆け引きをせず、言い訳をせず、言われたことにきちんとストレートに答えること。相手の信頼を得るために非常に大事なこととして、いまも常に心がけています。

質問にはイエス・ノーで率直に答える

上司に、「あの調べものはできた?事例のやつ」と質問をされたとしましょう。まだ終わっていなかったとき、あなたはどう答えますか?

だいたいこういう質問がくるときは、作業が遅れ気味か、うまくいっていないときと決まっています。すでにできていたら、真っ先に報告していますから。

新人のころは作業がうまくいかないのは当たり前で、そういうときに、こういう質問を投げられると、びくびくしてしまうもの。ついつい、言い訳から入ってしまいがちです。

いまのわたしなら、素直に、「まだ、できていません」と答えられます。叱られるかもしれませんが、それも承知です。

というのも、マネジャーが知りたいのは、単に、できたか、できていないかという事実です。そして、もしできていないのなら、どうしてできないのかという原因。それだけです。

言い訳なんて聞きたくありませんし、できていないのならしかたない、できる方法を考えるだけです。

怒ったとしても、自分に対して怒っているわけではなく、単に、物事を前に進めたいのだということが、いまなら、わかるからです。

だから、こういうときはまず、「まだできていません」とか「事例は1件見つかっただけです」といった具合に端的に答えるべきなのです。これが、質問にストレートに答えるということです。これを心がけるようになってから、実は怒られる度合いが減りました。

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