ベンツ/BMW/アウディのSUVは誰が買っているか? 明らかに異なるジャーマン3の「選ばれ方」
東洋経済オンライン / 2024年3月14日 12時0分
20~30代の若年層の割合は、メルセデス・ベンツが3ブランドの中では最も多く25%で、アウディ:21%、BMW:18%となっている。
なお、購入時の「関与度合い」を聞いた設問では、最もその度合いの強い「すべて自分1人の考えで決めた」と答えた人の割合は、アウディ(42%)、 BMW(37%)、 メルセデス・ベンツ(33%)だった。
保有台数については、「購入したクルマのみ所有(1台)」の割合は、メルセデス・ベンツ:56%、BMW:59%、アウディ:55%であり、メーカーの間にほとんど差はない。
最後まで比較したメーカー/クルマに対する価値観
「購入時の検討状況」を聞くと、「他に検討したクルマがあった」と答えた人はメルセデス・ベンツ:58%、BMW:57%、アウディ:52%となっており、指名買いよりも比較検討しながら購入している人が多いことがわかった。
では、その人たちが比較したクルマは、どこのメーカーだろうか。「最終比較メーカーランキング」を出してみると、結果は以下の通り、最終的に購入したメーカーと同じメーカー内で最後まで悩んでいたことがわかる。
1位の列に着目すると、メルセデス・ベンツ購入者の27%が最後までメルセデス・ベンツの他の車種を、BMW購入者は34%がBMW車を、アウディは18%がアウディ車を検討していたことになる。たとえばBMWなら、「3シリーズツーリング」と「X3」、「X1」と「X3」、あるいは「X2」といった具合であろう。
次にメルセデス・ベンツの多さに注目したい。BMW購入者、アウディ購入者の2位は、どちらもメルセデス・ベンツとなっており市場内での強さがよくわかる。
一方、メルセデス・ベンツ購入者の側に目を移すと、2位はレクサス、3位はトヨタであり、4位、5位になってやっとBMW、アウディが登場する。購入者に幅広く比較検討されるメルセデス・ベンツの強さが、よくわかる結果となった。
心理的側面で浮き彫りになったところ
次は少し視点を変えて、購入した人々がどのような考えやポリシーを持っているかを「クルマに対する価値観」のデータから見てみよう。購入車種や「性別・年代」といった属性情報だけでは見ることができない心理的側面を紹介していく。1つ目は「ブランド」の重視具合について。
クルマの購入において「知名度が高く安心できるブランドを選ぶ」かどうかを4つの選択肢で聞いたところ、「あてはまる」と回答した人はメルセデス・ベンツ(39%) 、BMW(34%)、アウディ(28%) となり、メルセデス・ベンツ購入者が最もブランドを重視していることがわかった。
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