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ベンツ/BMW/アウディのSUVは誰が買っているか? 明らかに異なるジャーマン3の「選ばれ方」

東洋経済オンライン / 2024年3月14日 12時0分

続いてクルマに「どれくらいお金をかけるか」「気に入ったものをどれくらい強く手に入れたいと思うか」を問う、「多少無理をしても気に入ったクルマを選ぶ」の結果を見てみよう。

こちらも「あてはまる」と回答した人に着目すると、多い順にアウディ(36%) 、メルセデス・ベンツ(32%)、 BMW(30%) となっている。

差は大きくないが、先ほどの「ブランドの重視度」が最も低かったアウディが、「気に入ったクルマを無理してでも選ぶ」でトップとなっているのが興味深い。

前半に紹介した「購入時の関与度合い」において、「すべて自分1人の考えで決めた」と答える割合もアウディが最も多かったため、自身の気に入ったものや好みを貫く人が多いのであろう。

購入したクルマの「気に入った点」の結果も確認していこう。どのメーカーの購入者も「スタイルや外観」の回答が最も多く、70%前後となっている。外観に対して「内装デザイン」ではメルセデス・ベンツの42%に対し、BMWが33%、アウディが27%だった。

「動力性能」「エンジンタイプ」「燃費の良さ」では、BMWがメルセデス・ベンツ、アウディを上回っている。

BMWは高トルクで加速が良く、低燃費のディーゼルエンジンに力を入れており、それが反映されたとも見えるが、メルセデス・ベンツ、アウディでもクリーンディーゼルのモデルは多く展開されている。

古くから、エンジンのスムーズさや走りの良さを魅力のひとつとしてきた、BMWならではの結果かもしれない。

最後に「あてはまるイメージ」の結果を示す。こちらはメルセデス・ベンツを購入した人はメルセデス・ベンツについて、BMWを購入した人はBMWについて、メーカー単位でイメージを確認した結果である。

メルセデス・ベンツは、多くの人にさまざまなイメージを持たれているようで、「ステータス性の高い」「伝統的」「信頼」「存在感」「安定」「信念のある」の6項目において、BMWとアウディを上回っている。

メルセデス・ベンツは、世間の多くが抱くイメージであるステータス性に加え、一朝一夕では培うことのできないブランド力が生み出す、伝統・信頼・安定といった点においても強いイメージを獲得できているということだ。ラグジュアリーブランドとして、お手本となるような結果である。

メルセデス・ベンツ、BMW、アウディからなる“ジャーマン3”のSUV購入者データを分析した結果、比較したメーカーやブランドイメージの結果から、メルセデス・ベンツの強さがよくわかった。

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