難関試験の合格者が知る「過去問」の正しい活用法 試験本番までにあなたが最低限めざすべきこと
東洋経済オンライン / 2024年3月15日 13時0分
詳しくは後ほど解説しますが、過去問で問われたほとんどの内容について、「こんなこと聞くなよ!」「これは常識、あたりまえでしょ」という状態になることです。
私はこれを「あたりまえ化」と呼んでいます。「あたりまえ化」したところは、「勉強する必要がない」「目を通す必要がない」ので、その部分に×印をつけたり、ホッチキス留めして、まだ「あたりまえ化」していないところに集中して勉強します。
そして、過去問をすべて「あたりまえ化」する、つぶすのです。「あれだけの過去問をすべてつぶしたから……」少なくとも、こういえるようになりましょう。
試験本番は時間・プレッシャーとの戦い
「まだ、1問も解けていない……」
公認会計士・短答式試験の2科目目の「管理会計論」。1時間の試験時間のうち30分過ぎたときの、私です。
ふつうは、理論問題は最初の15分で終わり、残り45分を使って計算問題8問中、少なくとも4問は解かないと合格ラインには届きません。しかし、問題の読み間違いから、30分経っても計算問題を1問も解けていなかったのです。
「もうダメだ」とあきらめかけましたが、なんとか踏みとどまり、次の2問はサクサクと解答できました。
3問目の途中でタイムオーバーとなったものの、たまたまのラッキーもあって、合格することができました。でも、冷や汗どころか大汗ものでした。
こんなふうに、試験本番は、時間とプレッシャーとの戦いになります。普段の勉強ではラクラク解けていた問題も、焦りから思わぬミスをしたり、わからなくなってしまうこともよくあります。
そうならないためには、単に「解ける」ようになるだけでは不十分なのです。
試験当日までにめざすのは、「こんなこと聞くなよ!」「これは常識、あたりまえでしょ」という状態です。
同じ問題を「解ける」にしても、何かの知識を「わかった」「覚えた」にしても、そのレベルにはかなりの幅があります。ウンウンと考えて、「たしかこれは……」となってから、「おそらくこれだ」と思い出して「解ける」のもあります。
しかし、この状態では、試験本番の時間の制約、プレッシャーのなかでは、得点に結びつかない危険性があるのです。
「あたりまえ化」はスピードが命
単に「解ける」「わかる」「覚えている」で判断してはいけません。どれぐらいそれが深く身についているのかを、常に意識しながら、「あたりまえ化」をめざすのです。そのためのバロメータになるのが「スピード」です。
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