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「岸田総理はゴム人間」陰謀論を馬鹿にできぬ理由 陰謀論情報を発信してても「疲れた状態で見たら…」

東洋経済オンライン / 2024年3月15日 14時5分

日常生活とゲームが交錯する瞬間に、強烈な快感を覚えるという。

『目覚めた人』になると、抜け出すのは難しい

「ストーリー自体が特異なわけではないのですが、謎が解けていくときにすごく気持ちが良いんですよ。脳内に快感物質が溢れ出ている感じです。これが先ほど話した感覚と非常に似ている。

『これは気持ち良いけど、ハマったら危ないぞ』

と冷静になれる人は良いですが、こういう体験に免疫がない人がその状態を経験したら、そのままズブズブとハマり込んでもおかしくないと思いました。特にメンタルが参っていたり、体調が悪いときには陥りやすいと思います」

陰謀論の界隈では、世界の秘密に気がついた人は、

『目覚めた人』

と呼ばれるという。

コロナ禍で仕事が休みになり、スマホ漬けの生活を送っていた人が『目覚めた人』になった例もある。

一旦『目覚めた人』になれば、ネットを検索するときには自分と似た意見の声しか聞こえなくなる。それを、エコーチェンバー現象と言う。

もし自分とは異なる意見が聞こえたとしても、『目覚めていない人』の言う戯言にしか聞こえないだろう。

そういう状態になってしまうと、抜け出すのは難しい。

陰謀論にハマってしまうのを防ぐ、最大の予防法

「『自分は一般人が知らない真相を知っている』というのは脳汁(エンドルフィンなどの脳内麻薬)が出るんですよ。結局は頭の中の話です。ギャンブル依存症などと一緒だと思います。ただ、一口に快感といっても、家族や友人といるときの幸福感とギャンブルの快感、苦労が報われたときの充実感は全て感覚として違いますよね。これからの時代は、どうやって自分の脳汁を出すのか、そしてそれをどう人生に活かしていくのかをマネジメントする必要があるかもしれませんね。

この話をすると笑われることが多いし、

『さすがにオーバーだろう』

と思うかもしれません。

でも元々は全く悪意のない人が癒やしを求めてスピリチュアルに向かった結果、陰謀論になってしまい、マルチビジネスの被害者になってしまった、ということはあります。家族や友人など周りの大切な人が不幸になってしまう結果になることもあります。

あらかじめ様々な知識を入れることで、

『これは怪しいぞ』

とピンと来ることができるようになります。そうすれば、不幸な結果を避けることができるかもしれません」

確かに「様々な情報を知っておく」というのは、陰謀論にハマってしまうのを防ぐ、最大の予防法かもしれない。

そのためにも雨宮さんにはこれからもどんどん、陰謀論やスピリチュアルに関する情報を発信してもらいたいと思う。

村田 らむ:ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター

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