1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

陰謀論情報を発信、30代彼がオカルトに冷めた瞬間 ノストラダムスに、スカイフィッシュの映像が…

東洋経済オンライン / 2024年3月15日 14時0分

独自にオカルト史、疑似科学、スピリチュアル、悪徳商法を研究し発表している雨宮純さん。彼はどのような人生を歩み、陰謀論の情報を発信するようになったのか?(筆者撮影)

これまでにないジャンルに根を張って、長年自営で生活している人や組織を経営している人がいる。「会社員ではない」彼ら彼女らはどのように生計を立てているのか。自分で敷いたレールの上にあるマネタイズ方法が知りたい。特殊分野で自営を続けるライター・村田らむが神髄を紡ぐ連載の第116回。

コロナ禍で社会問題にまでなった陰謀論

雨宮純さんは、都内で他の仕事もしながら、独自にオカルト史、疑似科学、スピリチュアル、悪徳商法を研究し発表している男性だ。主に、ツイッター(X)や、note (ウェブサイト)、ネットニュースで情報発信している。

【書影】『あなたを陰謀論者にする言葉』

コロナ禍のもと、にわかに陰謀論が広がりを見せ社会問題にまでなっているさなかに発売された『あなたを陰謀論者にする言葉』(フォレスト出版)は大きな話題になった。

現在の陰謀論に至るまでの、心霊主義からカウンターカルチャー、ニューエイジ、自己啓発、オカルト、スピリチュアル、という流れを至極丁寧に解説してありとても勉強になった。

現在は「カルト的な熱狂を生む組織の組織論・方法論」について執筆されているそうで、発売を待ち遠しく思っている。

雨宮さんはどのような人生を歩み、陰謀論の情報を発信するようになったのか?

新宿でインタビューをした。

雨宮さんは、昭和の終わりに福岡県の緑豊かな地域で生まれた。

「正直、治安が悪い街でしたね。普通にカツアゲとかありました。小学生時代からクラスメイトに暴力野郎が結構な数いる感じでした」

物騒な価値観が幅をきかせており、集団登下校中は、

「誰が一番強いか喧嘩で決めようぜ!!」

などとバトルが発生しがちだった。

「中学では、もう21世紀も近いのに改造制服を着てる生徒もいて引いてました。部室の灰皿には煙草の吸殻が山積みになっていて、

『こんな状態を放置する教師たちは職務怠慢であり、信用できない!!』

と思ってました。

そういう人たち(不良やヤンキー)って世間に反抗しているふりをしつつ、運動会とか修学旅行とかには熱心に参加するんですよね。ちゃんと反体制を貫いているわけでもなく、共感はできませんでした。

僕自身はそういうヤンキーや荒くれ者がとても苦手だったので、反発してまじめな生徒でいました。反抗した結果まじめになるというのも変な話ですが。あえて校則を忠実に守って部活に入り、反抗心で勉強に力を入れた。本は好きだったので図書館にも通っていました」

子どもの頃に触れたオカルトコンテンツ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください