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いくらExcel勉強しても、「役立つ分析」できない訳 99%の人が知らない、分解と比較で成果を出す術

東洋経済オンライン / 2024年3月18日 11時0分

多くのビジネスパーソンが「残念な分析」を行っているといいます(写真:takeuchi masato/PIXTA)

「数字に弱く、論理的に考えられない」

「何が言いたいのかわからないと言われてしまう」

「魅力的なプレゼンができない」

これらすべての悩みを解決し、2万人の「どんな時でも成果を出せるビジネスパーソン」を育てた実績を持つビジネス数学の第一人者、深沢真太郎氏が、生産性・評価・信頼のすべてを最短距離で爆増させる技術を徹底的に解説した、深沢氏の集大成とも言える書籍、『「数学的」な仕事術大全』を上梓した。

今回は「分析」について取り上げ、分析に絶対欠かせない2つの要素と、正しく分析ができる優秀な人材を育てる方法を紹介する。

みんな「分析」のこと、全然わかっていない

「分析とは何をすることでしょうか?」

【写真】すべてのビジネスパーソンの仕事が劇的に変わる、「数学的なビジネススキル」を徹底的に解説!

あなたはこの質問にどう答えるでしょうか。

私はこれまで延べ2万人以上のビジネスパーソンやトップアスリートたちと研修やセミナーの場でお会いし、たくさんの対話を重ねてきました。もちろん、何度も上記の質問もしています。

今からそのときのある対話を再現してみます。お相手は研修でご一緒した若手ビジネスパーソンです。仮に山田氏としましょう。山田氏をリスペクトしたうえで、ご紹介します。

深沢「ところで、分析をするとき、具体的に何をしていますか?」

山田「分析ですか? 考えて考えて、とにかく考えますね」

深沢「残念ながら、それだけでは分析とはいえないんです……」

分析というものは概念ではありません。世界観でもありません。私たちビジネスパーソンが行うこと、つまり動作です。動作とは身体のどこかを動かすことです。

動かすということは、「どのように動かすか」が具体的に言語化されている必要があります。「考える」だけでは抽象的すぎて、「どのように」考えていけばいいのか、まったくわかりません。

だからこそ、「エクセルのデータを少しいじって、なんとなく考えてみるだけ」のような「残念な分析」を行ってしまうのです。

そして、残念ながら多くのビジネスパーソンはこのことに自覚的ではありません。これまでの経験からそれを主観的な数値に変換するなら、「99%の人が自覚的でない」となります。

「分解」と「比較」の両方がそろって分析は完成する

分析には、絶対に欠かせない要素が2つあります。それは、「分解」と「比較」です。分析とは、「分解」と「比較」の2つの動作を組み合わせることなのです。

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