1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

長期投資、今始める人に教えたい「銘柄選び」のコツ 「値上がり益」に注意を向けてしまうと挫折する

東洋経済オンライン / 2024年3月18日 7時50分

① 私たち夫婦の生活費が公的年金と企業年金、編集執筆請負の仕事、株式投資の配当で何とか回せるメドが立ったこと

② 病気やケガへの備えは生命保険の傷病特約サービスで対応できることがわかったこと

③ 今後はデフレからインフレへの時代の変化で現預金が相対的に不利になること

などが、そうした判断の理由だ。

生命保険の比率を減らした理由は、

①子供の独立で、私が死んだ後のリスク(生活費の確保)は妻だけになり、月々高額な保険料を支払って高額な保険金を得る必要性がなくなったこと

② 保険料の節約で浮いた資金を将来の株式投資による配当の拡大に回せば生活が楽になること

に気づいたからだ。

また、最近では、世界に占める日本経済の相対的な地位の低下や、GAFAM(グーグル、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト)に代表される米国IT企業の成長を取り込むために、先の「株式60%」の分散にも取り組んでいる。

これまでの日本株一倒から、米国株や外国株式投資信託など外貨建て資産の比率を徐々に増やし始めている。

株式投資の基本スタンスは「配当狙い」

資産運用で月8万円稼ぐには何をすればよいのだろうか。現在の国債や社債、預貯金の金利はゼロ・コンマ以下の世界なので、運用の対象としては論外だ。やはり株式投資が資産運用の有力な柱となる。

資産運用の専門家は、退職後の資産運用は「増やす」よりも「減らさない」ことに力点を置き、株式などハイリスク資産への投資はできるだけ抑えるべきだと戒めている。

もちろん株式投資でギャンブルを推奨しているのではない。株式投資でもローリスクの投資方法がある、ということを知っていただきたいだけだ。

たとえば、主要業種のトップ企業で、配当利回りが高い銘柄に10~20年の長期投資をすれば、ミドルリスク・ハイリターンの投資になる。超低金利下でノーリスク・ノーリターンの運用手段になり下がってしまった銀行預金に比べれば、有利な投資先だ。

株式投資はまた、今後の大きな懸念材料であるインフレに対しても価値保全の有効な防御手段となる。

私が推奨する株式投資の基本スタンスは「配当金狙い」だ。

高配当利回りの銘柄に投資して、それを株価の上昇、下降にかかわりなく長期間保有するのだ。株価上昇で多少の値上がり益が生じても安易に利食わない。株価下落で含み損が発生しても嘆かない。

さらに配当金を同じ銘柄に再投資すれば、複利で資産が増えていく。株価が下がれば多く買い増すことができる。増配があれば配当金額が増える。
配当利回りの高さが株価の下落を抑止する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください