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「偏差値40未満→難関校」も!中受の変化の実態 受験環境や入試内容は大きく変化している

東洋経済オンライン / 2024年3月21日 18時0分

とにかく知識を暗記し、ひたすらパターン演習をトレーニングする……このようなかつての勉強も必要なことではありますが、それだけでは現在の入試には通用しませんし、そもそもそんな勉強はつまらないですよね。ある程度知識をつけたら、そこからより深く考えたり、発想を広げていったりするところに、学ぶおもしろさがあります。

「勉強がつまらない……」と思っている子は、勉強内容、勉強時間を減らしてでも、各単元の基礎を深く理解することを優先しましょう。一見、全然別のものだと思っていた2つのことに、じつは共通点があると知ることや、自分とは全く関係のなさそうなことが、じつは関係があることを知ったときの「そうなんだ!」という驚きと興奮を味わってもらいたいと思います。

そうすることが、結果的に中学受験の入試問題に対応できる力を養うことにつながります。

「ひたすら量をこなす」スタイルは通用しない

昭和、平成のような

• とにかくがんばって覚える
• とにかくがんばって問題を多く解く
• とにかくがんばって勉強時間を増やす

という「とにかくがんばる熱血スタイル」だと、いずれ限界がきます。

勉強=「暗記と反復練習」、勉強=「努力と根性」、このように勉強してきた子は、知っている知識・解いたことがある問題には強いです。早く正確に答えを出せます。

でも、その反面、初めて見るタイプの問題に出くわすと「これは、知らないから解けない」と思い込んで、あっさりあきらめがちです。でも「知らないから解けない」という思い込みが「知らなくても解ける」という意識に変わると、意外と解けるものです。

テストや模試で解けない問題があったとき、その分野の知識が足りないと考えて、テキストを取り出して書かれていることを一生懸命覚えることが復習だと考えている子、ご家庭は少なくありません。

「どう考えたら今の知識で解けるか?」

そういうことも考えながら勉強に取り組めると、令和の思考力・発想力を試す問題を解く力が身についていきます。

■ 30年前の受験知識を、現在のものにアップデートする。
■ 昭和、平成の情報や考え方は、今では通用しないと心得る。
■ 勉強方法を現在の入試傾向に合わせ、「暗記と反復」から「深く考え、広く発想する」へ変えていく。

西村 創:教育・受験指導専門家

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