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「解像度」が高まる"具体化思考トレーニング" 似たもの同士を比べて違いを問う

東洋経済オンライン / 2024年3月22日 15時0分

空港にある書店と繁華街にある書店の違いを明確に答えることができますか?(写真:雪/PIXTA)

近年、「解像度」という言葉がビジネスパーソンの間で使われるようになりました。では、「解像度が高い人」とはどんな人でしょうか。その特徴の1つに「具体的に考えられる」ということが挙げられます。本稿は、『「解像度が高い人」がすべてを手に入れる』から一部抜粋・再構成のうえ、誰でもできる「具体化思考」の鍛え方をご紹介します。

「空港の書店」と「繁華街の書店」の違いを5つ挙げよ

あなたがある単体の対象を具体化したい際にも、敢えて「似たもの同士を比べて、違いを問う」ことで、単体では見えてきづらい具体化ができるのを体験していただきます。

今回の問題の場合、まずは空港の書店、繁華街の書店が、具体的にどういう場所にある書店なのかを頭にイメージしたほうがわかりやすいと思います。空港だったら、例えば羽田空港など。実際に行ったことのある場所を具体的に思い浮かべるのがコツです。

繁華街のほうも、例えば新宿の紀伊國屋書店であるとか、日本橋の丸善であるとか、具体的な場所を想定してみることがファーストステップになります。

次のステップでは、頭の中に描いたそれらの書店に来るお客さんはどんな人たちだろうと考えて具体化していきます。先ほど出てきた羽田空港や新宿という場所を踏まえて、そこを訪れる人びとにどんな違いがあるか、軸を立てて比較していくわけです。

羽田空港の書店を訪れるのはどんな人でしょうか。まず、「来店頻度」という軸で見ると、毎日のように飛行機で全国を出張して回っているような人は例外として、基本的には、そう頻繁に訪れる人はいないと思われます。せいぜい1年に1回程度で、来店頻度は低いでしょう。

それに対して、新宿の書店の場合、訪れるのは新宿で働いている人とか、週末に新宿で人と会う予定があってそのついでに立ち寄る人などで、来店頻度はそれだけ高くなります。つまり、来店頻度という軸から「空港=一見客」「繁華街=常連客」という違いが見えてきます。

来店目的や場所にあわせて変化する購買意識

「来店目的」という軸で見ると、羽田空港の場合、書店に行くためにわざわざ空港まで足を運ぶ人はそうそういないでしょう。空港を利用する人が「飛行機の時刻までの時間つぶし」「フライト中の時間つぶし」に読む本を探すためというのが目的になると思われます。

一方、新宿の場合、時間つぶしのためというパターンも考えられますが、それ以外にも実用目的の本とか話題の新刊など、欲しい本や雑誌を買うという「明確な目的」で来店するパターンも多いでしょう。ここから「空港=時間つぶし」「繁華街=目的志向」という違いが読み取れます。

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