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話題の「LUUP」徹底的に調べてわかった"実力" 渋谷周辺の100ポート全部回ってみた【前編】

東洋経済オンライン / 2024年3月24日 12時0分

しかし、こうしてみると、都心部でのLUUP使用率は高いようだ。

これは仮説だが、LUUPは終電を逃してしまったあとでも使えることが強みである。タクシーだとかなりの値段がかかってしまう場所でも、LUUPではわりあい安価で済む。そうした人々が、渋谷から地元のポートまで乗って行ったために、朝のポートにはLUUPがないのではないか。

街のスキマに現れるポートたち

マークシティから道玄坂のほうのポートに向かう。道玄坂は、歓楽街になっていて、居酒屋やらなんやらが細い路地にひしめいているが、こうしたごちゃごちゃとした都市のスキマにポートが突然現れるのが面白い。

こうして見ると、LUUPのポートは、ある種の「軒先ビジネス」のようなもので、マンションのちょっとした軒先などに1〜3台のキックボードや電動自転車を置いている場合が多い。

また、都市部のポートの場合、ポートを探すこと自体が、その街自体を歩くことにもつながっていて、魅力の一つに感じた。

筆者にとって、渋谷はよく行く場所だが、「こんな場所あるんだ!」という場所にポートがあったりして、街歩きとして単純に面白かった。

LUUPに乗ってみて感じる「便利さ・楽しさ」と「恐怖」

20カ所ほど歩いてポートを巡っていたが、やっとLUUPに乗れることになった。

友人も私もLUUPは数回しか利用したことがない。ほぼビギナーだ。ちなみにLUUPに乗る前には、免許証かマイナンバーカードを登録し、なおかつ簡単な交通テストにチャレンジする必要があるので、乗ってみようという人は、事前に登録とテストを終えておくことをお勧めする。

これらの登録が終わっていると、使用するのはとても簡単。機体にあるQRコードを読み込むだけだ。

LUUPにはじめて乗って思うのは、やはり「便利」ということだ。特に、これまで電車やバスで行き来するしかなかったところでも、LUUPで行くことができるのはありがたい。都心だと電車を使うと逆に遠回り……なんてこともあるが、LUUPの場合は直線距離で行くことができるので、とても便利なのだ。

しかし、それ以上に感じたのは、風を切って走ることの楽しさだ。普通に乗り物として楽しい。これは、電動キックボードならではのものだと思う。自転車の場合、自分でこがなければいけないから、なかなかそちらに気が向かない。

一方、LUUPに乗っていて思うのは、車道を走ることが怖い、ということだ。安全に走るためにつねに後方に注意しておかないといけないし、交差点を曲がるときの二段階右折も留意する必要がある。

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