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話題の「LUUP」徹底的に調べてわかった"実力" 渋谷周辺の100ポート全部回ってみた【前編】

東洋経済オンライン / 2024年3月24日 12時0分

「極小」のポートで、スキマや軒先にあるからこそ、ちょっとしたコミュニケーションが生まれることもあるのかもしれない。

ポートが見つからない

開始から60カ所ぐらいまでは、私が案内をして友人に写真を撮ってもらったのだが、だんだん飽きてきたので、役割を交代。どうもその友人、あまり地図が得意なタイプではないらしく、何度も止まりながら、地図を確認する。

しかし、どうしても見つからないポートがある。その周辺にはいるのだが、行っても行っても確信にたどり着かないのだ。

何度も試行錯誤を繰り返した結果、なんととあるマンションの奥まったところにポートがあるという、かなりの難易度の高いポートだった。

どうもLUUP利用者に聞くと、このような「激ムズポート」がたまにあるらしく、場合によっては、その周辺でポートを探すLUUP利用者たちがウロウロしていることもあるという。

ついに、100カ所を達成!

80カ所を超えると、だんだんと無我の境地に入ってくる。最初は友人との会話もずいぶん弾んでいたが、ここまで来ると、ひたすらポート間を移動するマシーンのようになってくる。

最後は、表参道近くのポートをめぐる。いわゆる「裏原」エリアにあることもあって、こぢんまりとした店の軒先などにも多くのポートがあるのが特徴的だ。

一口に「渋谷」といっても、中心部の歓楽街もあれば、ちょっと行けば住宅街もあるし、こうした路地に店が密集している街区もある。LUUPのポートは、そうした街の細やかな特徴にマッチしているようにも感じる。

細かい路地の中にひっそりと現れるポートを見つけ、やっとのことで、100カ所目を制覇!

世界がLUUPに見えてくる

8時半から16時半まで、8時間、ひたすらポートを見て回った。
途中から、だんだんと世の中にあるいろんなものがLUUPのポートに見えてくる。

友人は、緑色のトラックを見て、「あ、LUUPだ」というまでになった。取り憑かれている。

それと、だんだんとマンションの空きスペースなどをみると、「ここ、LUUP置けそうだねえ」と、なぜかLUUP側の視点になっていったのが面白かった。それぐらいLUUPがいろんなところに侵食しているからなのだが、LUUP視点で都市のスキマを見るようになっていった。

LUUPは、もしかすると、都市の見方を変えるのかも……しれない。

そこで後編の記事(批判も多い「LUUP」1日乗り倒して見えた長所短所)では、実際に100カ所回って見えてきた、LUUPの強みと弱み、そしてその可能性について考えてみたい。

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