1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「塾で授業についていけない子」が変わる対策4つ 「がむしゃらにやればできる」ものではない

東洋経済オンライン / 2024年3月25日 16時0分

塾の授業についていけない子をサポートするには?(写真:Fast&Slow/PIXTA)

中学受験を目指して著名塾に入ったにもかかわらず、学力が向上しない……。そんな子はひょっとしたら塾の授業についていけていないのかもしれません。そんなとき、親は子どもに何をしてあげられるでしょうか。中学受験カウンセラーの安浪京子氏の新著『勉強とメンタルの悩みを解決!【決定版】中学受験をするきみへ』より抜粋して紹介します。

家で塾の宿題をするときに大事なのは

「先生が何を言っているかわからない」
「授業中、まったく問題が解けない」
「塾の復習テストで全然点数が取れない」

そもそも中学受験塾というのは、小学校よりはるかに難しい内容を、とても速いスピードで進めていきます。本当は3週間かければ理解できる内容も、実際は1週間で終わらせるカリキュラムになっていて、塾に通う1人ひとりのペースなどは考えられていません。

それを解消するために「クラス分け」があります。もちろん、クラスが上がれば子どもも親もその時は喜びますが、クラスは上になるほど授業のレベルもスピードも上がります。

もし、お子さんが今いるクラスの授業についていけない場合は、クラスを落としてもらうよう、塾の先生に相談するのもアリです。多くの先生は「がんばって、今いるクラスに食らいついてこい」と言うだろうけれど、授業についていけない状態が続けばテストの点数が取れなくなり、おのずとクラスは下がります。

「今のクラスのままがいい」という場合は、まず家での勉強法を見直しましょう。家で宿題をするときに一番大切なのは板書を写した授業ノートです。もし先生の板書スピードが速くて写せないというお子さんの場合は、塾に電話でそのことを伝え、板書のコピーを配ってもらえるようお願いしましょう。

塾についていくためにお子さんができることは、まず板書から、なのです。

授業についていけないことほど、つらいものはありません。入塾したての頃は「がんばるぞ!」と目をキラキラさせていても、一度「ついていけない」状態になるとそれが当たり前になり、授業中は座っているだけになります。授業を「早く終わらないかな」とやり過している子どもたちの心中を思うと、胸が痛くなります。

塾や勉強は、がむしゃらにがんばって何とかなるものではありません。まずは、わが子と塾が合っているかどうかを客観的に見つめる必要があります。最難関校や難関校の合格実績を前面に出す塾は、そのための授業が展開されます。「そういう塾に入れれば、ウチの子のレベルも上がるだろう」と勘違いされる方が多いですが、断言します。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください