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「必死に感情抑え」大谷選手会見を心理分析家解説 「え~」を多発、口を一文字にする表情の意味

東洋経済オンライン / 2024年3月26日 19時30分

声明発表時、大谷選手にはプレッシャーがかかっていたと推測される(写真:東京スポーツ/アフロ)

ドジャース・大谷翔平選手は、自身の通訳であった水原一平氏が関与したとされる違法賭博問題に関して、声明を発表しました。声明発表時における大谷選手の言動から心理を推測します。大谷選手は、元通訳の違法賭博にどのような認識を抱いていたのでしょうか。

【写真を見る】会見前日の25日に練習する大谷翔平選手

冒頭、大谷選手は、チーム関係者、ファン、メディア関係者に向けて感謝の意を示し、現在進行中の調査であることから話せることに限りがあるという制約を述べたうえで、次のように発言します。

大谷選手は何かを隠している?

「え~まず初めに、え~僕自身は、え~何かに賭けたりとか、え~誰かに代わって、え~その~スポーツイベントに賭けたりとか、え~それをまた頼んだり、え~ということは、ないですし、え~まぁ、僕の口座からブックメーカーに対して、え~誰かに送金を依頼したことももちろんまったく、え~ありません。え~まぁ、本当に数日前まで、え~まぁ彼が、え~そういうことをしていたというのも、まぁまったく知りませんでした。え~まぁ結論から言うと、え~彼がまぁ、僕の、え~え~口座から、お金をえ~盗んで、え~なおかつ、え~まぁ皆、僕のまわりもそうですね、皆に、え~まぁ嘘をついていたというのが、え~まぁ結論から言うとそういうことになります」

私は、この冒頭を観て、「大谷選手は何かを隠しているのではないか」と感じました。大谷選手は、言葉では違法賭博の関与を明確に否定しています。

一方、非言語では「え~」「まぁ」というパラ言語や口を一文字にする表情が散見され、認知的な負担(頭がいっぱいの状態)を抱え、感情を抑制している様子がわかります。これら非言語の特徴は、さまざまな研究からウソのサインだということがわかっているからです。

しかし、ここで判断するのは早計です。人は、自身が疑惑の渦中にいたり、身近な人が犯罪に関わっていたりすれば、感情的になり得ます。言えることと言えないことがあれば、その判断に頭がいっぱいになることもあるでしょう。

そこで、本会見時において真実を話しているときの状態と比べる必要があります。真実を話しているものの、感情的になりえて、認知的負担を抱えうる場面との比較です。

確からしい発言時に生じる言動と比較すると…

冒頭から続く、疑惑が持ち上がったときの場面描写です。

「え~ま、まず、初めに言うと先週末、え~韓国ですね。え~僕の代理人に対してメディアの、え~方から、え~私が、え~僕の方にですね、え~違法のブックメーカーから、え~僕が、え~関与しているのではないかというスポーツバクチ、スポーツ賭博について、え~関与しているのではないかという打診が、連絡がありました。…略…え~まず初めに代理人には、え~一平さんは僕と話してわかったのは、え~一平さんにではなく、某友人の借金の肩代わりとして、え~支払ったというふうに、え~僕の代理人含めてみんなに話していました」

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