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各話ごと振り返る「不適切にも」の凄いポイント 最終回はルールを壊して未来を変えられるか

東洋経済オンライン / 2024年3月29日 15時30分

まずは最終回を前に、簡単に各話を振り返ってみよう。

第1話:頑張れって言っちゃダメですか?
「この作品には 不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み1986年当時の表現をあえて使用して放送します」というお断りテロップによって、すべての不適切な言動が許される、素晴らしい発明を生み出した。

1986年から2024年にタイムスリップした小川市郎は令和の価値観に驚くばかり。でもその、価値観のすり合わせが説教臭くなりそうなところをミュージカル仕立てにしてこれまた回避した。

第2話:一人で抱えちゃダメですか?
ワンオペ育児に悩む渚に、意外にも市郎が助けになる。第1話の出会いから、なんとなくいい感じになっている2人だが、まさかの展開が待っていようとは思いもしなかった。

純子の1980年代の不良可愛い雰囲気に視聴者は釘付け。

第3話:可愛いって言っちゃダメですか?
ホップステップジャンプ回。『不適切〜』の真価が顕著になった。

昭和のバラエティ番組『早く寝ナイトチョメチョメしちゃうぞ』に純子が出演、ハラハラ見守る市郎。令和の生放送『ツツミンの!プレミアムサタデー』では不適切行為によって司会が降板、八嶋智人(本人役)が代役で奮闘する。

ドラマの中で、八嶋の所属する劇団カムカムミニキーナの公演の告知を行い、実際に公演中の演目で(筆者はその日にちょうど観に行っていた)、SNSでも盛り上がるという展開が、ライブ感を作り上げた。

第4話:既読スルーしちゃダメですか?
令和に慣れてきた市郎。スマホも使えるようになるが、SNSのコミュニケーションのルールがわかっていない。SNSは表面的なものであり、本気でコミットするものではないと渚から教わる。

インティマシーコーディネーター(トリンドル玲奈)も登場し、セクシャルな表現の境界線と、タイムパラドックスの境界線を重ねて描いた。どちらも超えるとえらいことです。

予想だにしなかった急展開

第5話:隠しごとしちゃダメですか?
第3話に続いて盛り上がった回。だがそれはシリアスなほうに急旋回する。

純子の夫・ゆずる(錦戸亮、古田新太)が明かす、1995年1月17日の早朝の話。笑ってばかりいられない緊張が走った。

第6話:昔話しちゃダメですか?
「死ぬのがマイナスなんじゃなくて、むしろ大人になった渚っちにこうして会えたことがプラスなんだ」と自身の運命を肯定する市郎。第2話で、今できることをやると言っていた市郎はブレていない。どんな運命でも彼は“今”を生きる。そして市郎は純子を令和に連れていき……。

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