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斎藤幸平氏「大学で『古典』を読むべき理由」 新入学生に贈る令和版「大学で何を学ぶか」

東洋経済オンライン / 2024年3月30日 10時30分

たとえば経済学の中でも、実社会とは直接結びつかない経済史は要らないのではという声もあります。本来、経済の研究を通じて社会をより良くしていくことが、経済という学問の目的だったはずなのに、いつの間にかトップジャーナル向けの論文が書ければいい、ビジネスでいえば金儲けができればいいというきわめて狭い視点に立つようなあり方が主流になりつつある。

先に名前が挙がった宇沢弘文さんや、私が尊敬しているのは大阪市立大学の宮本憲一先生は、今も94歳でご存命ですけれども、宮本先生と宇沢先生は沖縄の問題などにも取り組まれ、長く情報を発信してこられました。その背後には、一貫して「良き社会」のためにという想いがあったのだと思います。なかなか簡単ではありませんが、こうした偉大な先人たちの功績をしっかりつないでいく、そのことに少しでも貢献したいということが自分のモチベーションとなっています。

(構成・文:中島はるな)

斎藤 幸平:東京大学大学院准教授

堀内 勉:多摩大学大学院教授 多摩大学サステナビリティ経営研究所所長 

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