ハイラックスの伏兵「トライトン」の驚くべき実力 パジェロ、ランエボなき三菱の「攻めの一手」
東洋経済オンライン / 2024年4月2日 12時30分
むろん、オフロード走行を想定すれば、現行のステアリングギア比がベターだが、それぐらいオンロードでの走行フィーリングがよかったのだ。
いずれにしても、筆者が過去に所有、あるいは近年試乗した各種のピックアップモデルの中で、オフロードとオンロードを融合した総合的な走行性能は、トライトンがトップクラスだと言える。
なお、停車中にリアシートにも座ってみたが、座面の設定角度や前方の見切りなど、こちらも長時間ドライブに十分対応しそうな設計であった。車内の質感についても、次世代の三菱デザインを感じる上級な世界観で統一されている。
期待できる「攻めの一手」
「パジェロ」を失い、「ランエボ」が姿を消し……と、経営のV字回復に向けて大なたを振るった時代を経て、ルノー・日産・三菱アライアンスでの「リーダーとフォロワー」という建付けの中、「らしさ」を取り戻し始めている三菱。新型トライトンの日本導入モデルが「三菱らしさ」を強烈に感じる、三菱の「攻めの一手」であることは間違いない。
桃田 健史:ジャーナリスト
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