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会話のコツは「あいづちのバリエーション」にある 場を盛り上げるあいづちの打ち方とは?

東洋経済オンライン / 2024年4月4日 17時0分

逆に言えば、本当はちゃんと聞いているにもかかわらず、あいづちのバリエーションが少なかったばかりに、相手からは真剣に話を聞いていないと誤解されるリスクもあります。

あいづちがないからと言って相手が「聞いていない」「聞く気がない」「聞きたくない」とは言いきれないのです。なぜなら、日本では、あいづちに関する教育がほとんどなく学ぶ機会が少ないため、あいづちの重要性や種類を教えてもらうことがないまま会話をしている人が多いので、スキルを持っていないだけかもしれないからです。

ですから、あいづちのバリエーションは増やしておいたほうが望ましいのです。バリエーションのあるあいづちというのは、「あなたの話を興味深く聞いていますから、どうぞ話を続けてください」と相手の話を促す効果があります。

一方、単調なあいづちは「もうその話は十分ですから終わらせてください」と言っていることにもなります。先程の野球中継に集中したい夫が妻の話に「うん」しか言わないのがその例ですね。

もし、この夫が妻の話に共感しようと思っているのなら、一旦テレビを消して、バリエーションの多いあいづちを打ちながら真剣に話を聞いてあげるべきです。どうしても野球中継を見たいのであれば、「ごめん、その話は後で聞くから野球中継を見させてくれないかな」と言ったほうがまだましです。

「おっ、その話はしっかり聞きたいから、野球中継を見た後で聞かせて!」と言ってみるのもいいでしょう。もっとも、野球を夢中になって見るなんてくだらない、と思っている妻であったら、「もう、いいわよ!」と不貞腐れてしまうかもしれませんが、喧嘩に発展してテレビを消されてしまうことは回避できるでしょう。

相手の話を上の空で聞いていたり、片手間で聞いていたりすると、それはすぐにあいづちの打ち方に表れて、相手はすぐに「自分は受け入れられていない」と感じてしまうので注意しましょう。

①「単純あいづち」のパターン

あいづちにバリエーションが必要な理由がわかったところで、実際にどのようなあいづちを使えばよいのかを紹介していきます。

まず、「単純あいづち」から解説します。単純あいづちは、「あなたの話をそのまま受け入れていますよ」という意思を伝えるあいづちです。短い反応をすることで、「あなたの話には関心があるので、安心して続けてください」と相手の話を促す役割があります。

単純あいづちは単純な「返事」ではありません。あくまで相手の話を促しています。ただし、毎回「うん」ばかりのおざなりなあいづちでは、相手が自分の話に関心がないと思ってしまいますので、単純あいづちとはいえバリエーションが必要です。

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