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会話のコツは「あいづちのバリエーション」にある 場を盛り上げるあいづちの打ち方とは?

東洋経済オンライン / 2024年4月4日 17時0分

オウム返しは、意味が広く会話を活性化する目的ではない場合も含まれるため、注意が必要です。単なるオウム返しをしてしまうと「聞こえなかった」「意味がわからなかった」「あなたの滑舌が悪くて聞き取れなかった」というニュアンスが強くなってしまう危険があります。

また、繰り返し使いすぎるとしつこさが出て相手をバカにしているようになり、相手を苛立たせてしまうかもしれませんので、会話を楽しむ姿勢であいづちをしましょう。

一方、反復あいづちでは反復した部分によって、自分がどこに注意を向けているのかを表すことになりますので、相手の発言の意図を的確に捉えていないと相手に違和感を与えてしまいます。

「うち、島持ってるから相続で困ってて……」と悩んでいる友人に「相続に困ってるんだ」と反復するのではなく「島持ってるの?」と反復してしまった場合、相手は話した意図が的確に伝わっていないと思い「そう、持ってるよ。それで相続のことで聞きたいんだけどね」と軌道修正をするでしょう。

反復あいづちを使う際は目的の間違いに注意

反復あいづちは話の意図の修正にも重要な役割を果たします。しかしこの例のように、相手の「悩み」より相手の「所有物」に興味を示したことが反復あいづちによりあらわになったことで、あなたがどう思われたのかも問われることになるのです。

相手の話したいテーマに関わる言葉を反復するほうが適切に話を促進させられるでしょう。

また車で出かけた妻が自宅にいる夫に電話をかけてきて、「大変、車をぶつけてしまったわ!」と話したときに、「車は大丈夫か?」と反復すれば夫は妻よりも車が心配であることを示したことになりかねませんので、このような場合は反復するよりも「怪我はない?」などと相手を思いやるべきでしょう。こちらも注意が必要です。

このように、反復あいづちを使う際にも目的を間違えていると、相手に違和感を与えてしまうので気をつけてください。大切なのは、相手の話のポイントがどこにあるのかに注意しながらあいづちを打つことです。

小林 音子:コミュニケーションコーチ、TEDxスピーチトレーナー、エグゼクティブメディアトレーナー

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