フレッシュネス知られざる「アボカド10年」の真価 今年で10年目を迎えた、春恒例の限定メニュー
東洋経済オンライン / 2024年4月5日 12時30分
運営会社のアメリカンクリエーションは1981年に創業しており、2016年に外食事業を分割してフレッシュネスを設立。同時期に「大戸屋」「牛角」なども傘下に収めるコロワイドグループに参入している。
現在、全国に154店を展開しており、うち、59店が直営店だ。
国産野菜へのこだわり、店内調理など、モスバーガーと共通するところもあり、筆者の私見だが、味においても評価できる。たまに、パクチーの入ったバーガーなど先鋭的な商品も発売しており、マニアな人気のあるチェーンと言えるだろう。
ただし路面店を基本としているところから、駅から少し離れた立地にあることが多く、ブランドの知名度があまり高くないのが残念だ。広告宣伝にあまり力を入れていないところも、少し前のモスバーガーと似ている点だ。
しかしそうした状況も、2023年を機に変わってきているようだ。
アボカドバーガーで女性ファンを獲得
まずはアボカドフェアについて見ていこう。
2品の期間限定商品(販売期間:3月6日〜4月16日)のほか、リニューアルしたものも含め、定番3品、計5品がそろう。
・「アボカドシュリンプバーガー〜ジェノベーゼソース〜」(期間限定/790円)
・「クラシックアボカドクリームチーズバーガー〜わさび香るサクサク醤油〜」(期間限定/890円)
・「ソイアボカドバーガー」(690円)
・「クラシックアボカドバーガー」(790円)
・「クラシックアボカドチーズバーガー」(890円)
そもそもフレッシュネスでアボカドを扱い始めたのが2011年3月。アボカドをぜいたくに2分の1個使った、クラシックアボカドバーガーとして定番メニュー化した。
狙いは、フレッシュネスのメインターゲットである20代後半〜40代女性に人気のある食材を導入し、ファンを獲得すること。また、なかなか他社では扱えない食材によって価値を訴求する意図もある。アボカドという食材のイメージも、「健康」「新鮮」といった、フレッシュネスが消費者に伝えたい価値とマッチしていた。
その狙いはあたり、アボカドバーガーは女性の支持を得た。そこで新作の期間限定バーガーを加えたアボカドフェアを始めたのが2015年。2018年には定番メニューにクラシックアボカドチーズバーガーを、2023年にはソイアボカドバーガーを加えている。
フレッシュネスによると、フェア期間中は、期間限定商品はもちろんのこと、定番商品の出数も高まる。期間中の客の5人に1人がフェアの商品を食べている計算になるそうだ。
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