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フォーミュラE「裏側から観た」東京大会の意気 チームはこの「東京E-Prix」をどう見たか?

東洋経済オンライン / 2024年4月5日 12時0分

東京での第5戦の順位は、1位ギュンター(マセラティ)、2位ローランド(日産)、3位デニス(アンドレッティ)、4位ダ・コスタ(ポルシェ)、5位ウェーレイン(ポルシェ)、6位ナト(アンドレッティ)、7位ミュラー(ABTクプラ)、8位キャシディ(ジャガーTCSレーシング)、9位フラインス(エンビジョン)、10位カマラ(ERT)。

ロンドンでの観戦を通じて

私が最初にフォーミュラEを観たのは、2022-23年シーズンのロンドンだった。昨シーズンである。ロンドンのウォーターフロント再開発地区にあるエクセル展覧会センター(ExCel London)周辺で、シーズン最終になる第15戦と第16戦が行われ、それを観たのだ。

このシーズンは、マシンが第3世代になり、レース自体も時間制でなく周回数が決められるなど、いくつもの変更があったとき。シーズン中盤からジャガーTCSレーシングが調子を上げ、ロンドンでエンビジョンレーシングとの優勝争いとなっていた。

おもしろかったのは、エンビジョンのパワートレインもジャガー製だったことだ。結局、15戦はジャガーのミッチ・エバンスが制したが、翌日同じ場所で開催された最終戦(第16戦)はエンビジョンのニック・キャシディが勝利し、果たしてエンビジョンレーシングが選手権を手中におさめた。観ていて、私もかなり興奮してしまった。

今季は、そのエンビジョンレーシングでドライバーを務めたニック・キャシディが、ジャガーTCSレーシングに移籍。エバンスとタッグを組むことになったのだった。

東京の前にサンパウロで開催された第4戦の結果、キャシディがドライバーズポイント最多の1位、ジャガーTCSレーシングはチームランキングで1位。それで東京での第5戦に臨むことになっていた。

プレミアムBEVブランドとなるジャガーにとって

ジャガー(ジャガーTCSレーシング)がフォーミュラEに初参戦したのは、2016ー17年。レースからの撤退を決めたトゥルーリチームを買い取っての参戦だった。

このときジャガーの経営陣の念頭にあったのは、量産車とのイメージのつながりをもたせることだっただろうか。バッテリー駆動のSUV「I-PACE(アイペース)コンセプト」が発表されたのは、2016年11月のロサンゼルス自動車ショーだった。

「技術の分野では、I-PACEにフォーミュラEで試した(重量エネルギー密度の高い)シリコンカーバイドの駆動用バッテリーを搭載するという形で関連性を持たせられたし、一方でマーケティング面でも、I-PACEのセールスにイメージ的な貢献が得られました」

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