1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

川勝氏だけじゃない「失言を繰り返す人」3つの特徴 上昇志向が強い人、自己肯定感が高い人も要注意

東洋経済オンライン / 2024年4月6日 7時30分

1つ目の意外な落とし穴は、周囲との関係性を客観視する習慣。

周囲との関係性を客観視できる人は、「自分は他人と比べて何ができるのか、どんな立ち位置でどんな言動をするべきか」などを考える傾向があります。

それ自体は人間関係を円満に保つうえでよいことなのですが、問題は周囲の人々との関係性に上下、優劣、勝敗などを持ち込んでしまいがちなこと。「自分の立場や影響力は彼より上か下か」「このグループではどれくらい優れているか」「自分はあの人より稼げているか」などと考えるほか、しばしば特定の人を敵とみなして攻撃的になってしまうときがあります。

これを川勝知事の発言に置き換えると、「県庁の職員は農家や製造業の人と比べたら、頭脳・知性の面では勝っているからそこを磨いてほしい」という思考回路だったのでしょう。しかし、そのような勝敗づけは必ずしも正しいとは限らないうえに、不必要な軋轢を生んでしまうだけ。勝手に比べられて「上下の“下”、優劣の“劣”、勝敗の“敗”」におとしめられた人が不快な気持ちになるのは当然であり、心の中で思うことですらやめたほうがいい考え方です。

とりわけ自分の客観性や分析力に話術が追いついていない人は要注意。言いたいことのニュアンスが伝わらずに誤解を招き、相手から失言する人というレッテルを貼られかねません。

実際、川勝知事は「新規県庁の職員として入庁された方々への歓迎の言葉が、また、励ましの言葉がこんなことになったというか、何か問題発言があったかのごとき状況になって本当に驚いています」と語っていました。

普段から周囲との関係性を客観視していても、それがマウントを取るような思考回路につながってしまうと、このような他人事にしか聞こえないような釈明をして火に油を注いでしまうケースがよくあります。ある意味、正直な人とも言えますが、特に社会的な地位の高い人ほど「そんなつもりはなかった」では許してもらえず、立場を追われてしまうでしょう。

モチベーションの高さとその自負

2つ目の意外な落とし穴は、仕事に対するモチベーションが高く、それを自負していること。

こちらも、それ自体はポジティブなことですが、上昇志向が強い人や、意識的に自己肯定感を高めようとしている人は要注意です。

川勝知事は辞任宣言する直前に、「ここまでこういう風潮が瀰漫(びまん)しているということに対しましては憂いを持っています」と語ったほか、その他でも「誤解も甚だしいというか、曲解も甚だしいと思います。しかしそういう人がいたことは誠に残念で、ぜひその誤解は解いていただきたい」などのコメントもありました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください