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「昭和・平成に幸せだった人」が今後ラクになる発想 川勝知事辞任にも学ぶ"アップデート"はどこまで必要か

東洋経済オンライン / 2024年4月7日 7時20分

しかし20年後、30年後になって、いまの若者も同様の体験、つまり自分の若いころの常識がそうではなくなる、という経験をすることになるに違いない。お互いさまのことであると思う。

「不適切にもほどがある!」の最終回の最後のシーンに、下記のようなテロップが表示される。

“この作品は不適切な台詞が多く含まれますが、時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み2024年当時の表現をあえて使用して放送しました”

現在において「正しいとされていること」でも、将来においては「不適切」と見なされる可能性があることを提起した、秀逸な終わり方であったと思う。

リアルな世界ではコンプライアンスや規制の強化によって人々の行動が制限されている一方で、ヴァーチャル空間では誹謗中傷や流言飛語が何の規制もされないままに放置されている。

個人のプライバシーが暴かれることや、偏向した報道やSNSの批判で有名人の人権を侵害することは実質的に黙認されている。

未来から見れば、現代という時代も「野蛮な時代」、「無法の時代」と映るかもしれない。

現実社会では過去にも未来にも行けない以上、価値観や行動を常に“アップデート”しながら、現代という時代と折り合いを付けて生きていくほかなく、実際そのほうが生きやすい人生にもつながっていくはずだ。

西山 守: マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授

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