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韓国総選挙「タマネギ男」政党の人気がなぜ高いのか 「法難」訴え曺国元法相の新政党が選挙戦の目玉に

東洋経済オンライン / 2024年4月7日 17時0分

以前、李在明氏のことを「韓国のトランプ」と日本のメディアが呼んだ時期があった。歯切れのいい演説はやや似ているものの政策の方向性がまるで違うので、ほどなくそうした比較は消えた。ただ、何度起訴されても「検察が政治的に偏向しているだけだ」と突っぱね、支持者たちの結束を強める手法は、確かにトランプ氏とそっくりだ。

最後に曺国氏の「祖国革新党」に戻ると、党のシンボルカラーは青。これは「共に民主党」が青なので、そこと連帯する党としては自然なのだが、よく見ると、左から青、水色、やや濃い青の3つに分かれている。

「祖国革新党」の青が意味するもの

左の青は進歩(革新派)の岩盤支持地域である韓国南西部・全羅道の海を、真ん中の水色は北朝鮮と中国の国境にそびえる白頭山(中国名は長白山)の頂上付近にあるカルデラ湖「天池」を、それぞれ象徴しているのだという。そして、右の濃い青。竹島(韓国名は独島)の海だそうだ。

韓国の進歩派陣営は全体として北朝鮮に融和的であり日本に強硬なスタンスなのだが、この「祖国革新党」の3つの青からは、曺国氏がとりわけ先鋭的なことが窺える。

尹大統領の弾劾となると「さすがに根拠がない」と否定的に見る向きが強いものの、今回の選挙で野党が大勝して曺国氏の存在感がさらに高まれば、徴用工訴訟の問題で日本に譲歩した尹大統領の姿勢への批判が改めて燃え盛ることも予想される。

池畑 修平:ジャーナリスト、一般財団法人アジア・ユーラシア総合研究所理事

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