セカンドキャリアを切り拓く自分の棚卸し方法 ミドルマネジメントには経験知が蓄積されている
東洋経済オンライン / 2024年4月8日 17時0分
コンサルタント・オブ・ザ・イヤーを受賞した人材開発コンサルタントの田原祐子さんは「50代からのセカンドキャリアを考えるうえで、自分自身の棚卸しをして“強み”を確認してみましょう。副業・転職・起業などさまざまな選択肢が見えてきます」と言います。具体的な棚卸しの仕方について解説してもらいました。
※本稿は『55歳からのリアルな働き方』から一部抜粋・再構成したものです。
ミドル・シニアが次に活かせる「強み」を見つける方法
私は日本企業の賃金制度の構造上致し方ないとは思いますが、「55歳の役職定年」に賛成ではありません。
その理由は、ミドルマネジメントこそが、現場で仕事をうまく進めるうえで不可欠な経験知を持っているからです。
長年企業で働き、成功や失敗も含め、さまざまな経験を積み重ねてきたミドルマネジメントの方々には、ご自身でも気づかない、計り知れないほど多くの経験知が蓄積されています。経験知とは長年多くの経験を積んだ人が、無意識のうちに使っている、蓄積した知識・スキル・コンピテンシー(行動特性・人間性)のことを指します。
そんなみなさんの経験知を「言語化・形式知化(棚卸し・プログラム化・講座化・新しいキャリアにシフト等)」できれば、その先には、驚くような高評価や高収入が手に入ります。
本稿では、具体的に“経験知”を言語化していく方法をお伝えします。
⑴ 「専門分野=知識・領域」
⑵ 「実践スキル=業務経験」
⑶ 「コンピテンシー=行動特性・人間性」
の3つの領域から、あなたの経験知を探っていきましょう。
実際には、これから紹介していく12の質問に答える形で、あなたの知識・スキル・コンピテンシーを棚卸ししていただきます。
どのような専門分野で、どのような知識を習得したか
まず、あなたの経験してきた仕事を書き出しましょう。
たとえば、「営業の仕事」とひと言で言っても、専門領域も違えば、法人営業(ルートセールス)か、それとも一般のお客様への接客営業なのか、あるいは「押しの強い営業スタイル」なのか、「ソフトで関係構築型の営業スタイル」なのかなど、営業のスタイルやタイプもさまざまです。
このように、たとえ同じ営業という仕事であっても、細かく見ていくと、あなた独自の特徴や、たくさんの隠れた強み等があるものです。
それではまず、あなたが経験してきた業務は、どのような専門分野で、その仕事を通じて、どのような知識を習得してきたか、具体的に確認してみましょう。
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