新しい職場「すぐなじむ人」「なじめない人」決定差 "元芸人直伝"印象に残る「お礼」「相槌」の磨き方
東洋経済オンライン / 2024年4月10日 9時0分
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」 と心理学者のアドラーが考えたように、ほぼすべての人が人間関係で悩んだ経験があるはず。
元お笑い芸人である中北朋宏氏は、芸人引退後に未経験でコンサル業界に転職し、「笑いの技術」を駆使して3年で売り上げナンバーワンに。
その後、起業して株式会社俺を設立。現在は心理的安全性や営業力を向上させる独自のノウハウ「コメディケーション」を260社、2万6000人以上に提供している。
最新刊『おもしろい人が無意識にしている 神雑談力』では、中北氏がこれまでの経験やお笑い芸人として培った技術を駆使した「人を動かすコミュニケーション術」を網羅。
以下では、その中北氏が「印象をよくする秘訣」について解説します。
4月は人間関係の悩みのピーク
4月となり、社会人生活が始まる頃ではないでしょうか。
このたびは、入社おめでとうございます。
株式会社俺では、新入社員研修を数多くの企業様とご一緒していることもあり、4月〜5月にかけて1200名ほどの方とお会いさせていただいています。
この配属前のタイミングで新入社員の方々が必ず抱く悩みとして「先輩・上司とうまく関係を築けるか……」「職場になじめるのか……」など、人間関係に対する悩みが一番多いのではないでしょうか。
前回の記事『仕事で成長するには「印象に残る力」が超重要な訳』でもお話しさせていただいた通り、職場で人間関係を構築していくためには、相手に「自分の印象を残す」ことが非常に有効であり、社会人生活に多大なメリットを及ぼします。
それでは、入りたての職場の人間関係を分析してみましょう。
職場になじむのがなぜ必要なのか
例えば、新入社員の方であれば自律的に仕事ができるようになるまでに、3つの時期を越えていく必要があります。
1.順応期:職場になじみ、上司・先輩と関係構築している
2.成長期:与えられた仕事を周囲からアドバイスをもらい実行する
3.自律期:与えられた仕事の中で自ら考え行動する
このような3つの時期がある中で、「順応期」にて職場になじむことができずつまずいてしまうと、「周囲に気軽に相談できる人がいない」や「成長機会を与えてもらいづらい」などが考えられます。
そうなると、せっかく成長期に差しかかっていても、自分が求めるような成長が得られず「職場が悪い……」「上司・先輩が悪い……」など、他責思考に陥ってしまう方が多く見受けられます。
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