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日仏夫妻始めた「KYOTOGRAPHIE」国際的人気の訳 京都に縁がなかった2人が立ち上げた経緯

東洋経済オンライン / 2024年4月14日 11時40分

今年のテーマ「Source(ソース)」ですが、ブラジルのヤノマミ族の生活と苦悩をとらえた(クラウディア・アンドゥハルさん)や、イランで起きた1人の女性の死をめぐる蜂起や抗議活動に関するル・モンド紙の展示など、幅広い作品が展示されています。

出展するアーティストの選択に関しては、キュレーターから多くの提案を受けるようになりましたが、写真祭の前にすべてのアーティストに直接会うようにしています。また、KYOTOGRAPHIE終了後には、今度はフランスでパートナーや協賛企業と面談するなど、対話を重視しています。

「ブランド化することには興味がない」

そんなKYOTOGRAPHIEの評判は海外でも高く、「例えば香港でのフランチャイズ販売の提案をたくさん受けました」とレイボーズさん。「ただ私たちはビジネスマンではない。ブランド化することに興味はありません。私たちが求めているのは、最高のクオリティです」。

今年2月、KYOTOGRAPHIEは芸術各分野において毎年優れた業績をあげた人に贈られる、「芸術選奨文部科学大臣賞」を受賞しました。KYOTOGRAPHIEは単なる美の祭典ではなく、「日本でタブー視されていること」に挑むことで、社会問題や私たちが生きたい未来について深く考えることを促す機会になっています。

移住した当初は、京都独特のカルチャーやコミュニケーションに戸惑うこともあった、という夫妻ですが、「自分たちの方法で馴染むようにした」ことで今では幅広い交友関係を築いているといいます。「京都はつねにインスピレーションをくれます」というレイボーズさんの言葉通り、今年も多くの人がKYOTOGRAPHIEを通じて京都の熱を感じるのでしょう。

ドラ・トーザン:国際ジャーナリスト、エッセイスト

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