ハーレーダビッドソンが愛される所以と進化の姿 最新の2024年モデル3台を試乗して感じたこと
東洋経済オンライン / 2024年4月21日 12時10分
1903年にハーレーダビッドソン第1号機が誕生し、1907年にモーターサイクルカンパニー「ハーレーダビッドソン」を創業。今では、バイクに詳しくない人でもハーレーと聞けば、アメリカンバイクや大型バイクを連想するだろう。
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そんなハーレーダビッドソンの2024年モデルが一堂に会するメディア試乗会が横浜で開催された。ちなみに横浜で試乗会が開催された経緯は、ハーレーダビッドソン ジャパンが開催する音楽とモーターサイクルを融合したライダーの祭典「ブルースカイヘブン2024」が横浜で行われることに関連し、この地を選んだという話だった。
今回は、ハーレーダビッドソンジャパンによる2024年モデル試乗会に参加し、最新モデルを体感してきたのでレポートしていく。
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王道スタイルの「BREAKOUTTM117」
まず、はじめに試乗したのは「BREAKOUTTM117(ブレイクアウト117)」。数多くのモデルをラインナップしている同社の中でも、ビジュアル的にもっともロー&ロングなスタイルが印象的な、いわゆるアメリカンVツインカスタムの王道とも言えるシルエットのマシンだ。
身長176cmの筆者が跨ってみると足つき性は良好で、310kgという車両重量からくる不安感もなかった。ただ、少々遠く感じてしまうハンドルバーとフォワードステップに両足を乗せることは、スポーツバイクに乗ることの多い筆者にとって少々の慣れが必要に感じた。とはいえ、これはあまたのハーレーダビッドソンが登場する映画のワンシーンを思い出し、イメージトレーニングを行えば、気分はムービースター、すぐに体が馴染みだした。
バイクに詳しくない人でもイメージが湧いてくるスタイル。それは、ハーレーダビッドソンのブランディングがいかに成功しているのかを実感する。ハンドルに手を添えると、ブレーキレバーやクラッチレバーは縦方向に厚みがある形状で、指の面とレバーの面でブレーキの液圧を上げる感覚も国産や欧州車とは違うフィーリングだ。
また、伝統的に使われているのが各モデル共通のウインカースイッチだ。現在、多くの市販車のウインカースイッチはハンドル左側にあり、1つのボタンを左右に動かすことで右左折時オン/オフを操作するのだが、ハーレーダビッドソンの場合、左折時には左側スイッチを操作し、右折時には右側にあるウインカースイッチを操作する。たしかに、モーターサイクルのライディング経験がなければ、その操作は直感的ではあるが、普段から乗っている人間にとっては慣れが必要かもしれない。ハーレーダビッドソンが持つ独自性の1つなのだろう。
ハーレーダビッドソン伝統のVツインエンジン
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