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上司必読!若者のメンタル不調を防ぐ目標設定 「どうしたらいいか、わからない」を解決する技

東洋経済オンライン / 2024年4月24日 10時0分

と言うマネジャーたちの嘆きも理解できる。では、何が問題なのか? マネジャーがコントロール可能な範囲で意識すべきポイントは、1つだけだ。

「どうしたらいいか、わからない」

この一点である。若者たちは真面目に仕事をしようと思っている。何とかしたい、成果を出したい。そう強く思っているのだ。それなのに、どうしたらいいか、わからないのだ。

「考えてもわからない」

「考え方そのものがわからない」

と悩んでしまう。できないことへ自己肯定感の低下、周りへのうしろめたさからくる孤立感の高まりによって、若者たちの心が折れるのだ。その理由はどこにあるのか。私は企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントだ。目標設定の視点で考えたい。理由は以下の3つである。

(1)目標がない
(2)目標が曖昧
(3)目標が高すぎる

まず(1)について解説する。

「え? 目標がない?」

と驚く人がいるかもしれないが、最近はとても増えている。上司が「過度のプレッシャーを与えたくない」と思うからだ。

しかし、目標を設定しない、与えない上司は完全に間違っている。なぜなら、目標がないことによって若者たちは「どうしたらいいか、わからない」状態から抜け出せないからだ。目的地を教えずに地図だけ渡される人の気持ち、わかるだろうか?

「ボチボチやればいいから」

「徐々にステップアップしていこう」

上司がこのように声を掛けるのはいい。しかし、これらは単なる「心掛け」「方針」だ。目標を言わずに心掛けだけを伝えても、どうすればいいかわからない。

目標には、必ず2つの要素がある。それが、

・具体的なゴールイメージ
・期限

である。資料を作ってもらうのも、お客様に電話してもらうのも、何か企画を考えてもらうのも、「いつまでに、何がどうなっていたら達成なのか?」をハッキリさせるべきだ。そうでないと、部下は迷子になってしまう。

それに仕事の依頼をする上司も、期待通りの仕事が見られなかったら、ダメ出しをするか、「ありがとう。あとはこっちでやるから」といって、見切りをつけて仕事を引き取ってしまうだろう。目標を与えていないのだから、上司の期待通りの成果を出せないのはあたりまえだ。当然、部下は気分よく仕事をすることができない。

部下を「迷子」にさせる曖昧な目標とは?

次に(2)についてだ。

曖昧な目標を言い渡すのはやめよう。

「この資料、なるはやで頼む」

「いい感じでやっておいてくれ。Bさんのやり方を真似たらいいから」

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