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上司必読!若者のメンタル不調を防ぐ目標設定 「どうしたらいいか、わからない」を解決する技

東洋経済オンライン / 2024年4月24日 10時0分

「休みながら運転して、10時間かかってもいい」

「出発は朝でもかまわない」

などと条件を緩和すれば、「高すぎる目標」を防ぐことはできる。ただ、こんな目標を設定する上司がいるだろうか? 現実的にありえない。もしあったとしたらイジメである。しかも経験が浅い人は、目標の妥当性などわからない。どんな目標を言い渡されても「本当に達成できるだろうか」と悩むはずだ。だから、

「来週の金曜日までに、100人に連絡をして10人は集客してほしい」

と言われても、この目標が高いか、妥当なのか、わかりようがない。ストレスを感じるのは、目標の高さではなく、慣れない仕事を任されたからだ。

絶対に守ってほしい「目標設定」3つのポイント

以上、3つの理由から、目標設定を間違えると若者は「どうしたらいいか、わからない」となる。最悪の場合、メンタル不調を起こすだろう。

それでは、どのように目標を設定すればいいのか。ポイントを3つ紹介したい。

(1)目標より指標を決める
(2)指標を低くする
(3)小さな達成体験を意識する

まず(1)について解説する。

目標をKGI(Key Goal Indicator)とすると、指標はKPI(Key Performance Indicator)である。目標を目的地とすると、指標は経由地である。たとえば、フルマラソン(42.195キロ)を5時間以内で走りたいと思っても、経験が浅ければ「どうしたらいいか、わからない」となるはずだ。しかし、「1キロあたり7分のペースで」と言われたら、イメージがつく。つまりゴールイメージが湧くぐらいに目標を細分化(指標)するのだ。

「来週の金曜日までに、100人に連絡をして10人の集客をする」

であれば、

「8日間で100人だから、毎日15人に電話する。そのうち1~2人集客できればいい」

と変換する。そうすれば思考停止状態からは抜け出せる。

指標を低くする意外な手法

次に(2)の「指標を低くする」についてだ。

「8日間で100人だから、毎日15人に電話する。そのうち1~2人集客できればいい」

このように考えたとき、「毎日15人に電話する」は可能だが、「毎日1~2人を集客する」が可能かどうか。経験がある上司なら判断がつくだろう。

「毎日コンスタントに1~2人を集客するのは、ちょっとハードルが高いか」

そう判断したら「毎日15人に電話する」を「毎日30人に電話する」に修正するのだ。ハードルが高いからといって「毎日1~2人を集客する」から「2日で1~2人を集客する」としてはならない。

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