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令和「シティーハンター」は"適切ギリギリ"な傑作 Netflix版は鈴木亮平主演に「歌舞伎町」ロケ

東洋経済オンライン / 2024年4月27日 13時0分

4月25日から世界独占配信されたNetflix映画「シティーハンター」は令和の新宿が舞台。鈴木亮平が冴羽獠を演じる(写真:Netflix)

Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。

本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

「もっこり」ソングを歌う鈴木亮平

美女の依頼のために難事件に体当たりで突っ込む話が令和の時代に成立するのでしょうか。しかも、際どいギャグが満載。不適切かどうか検証されそうな案件ですが、1980年代後半から1990年代前半に人気絶頂だった北条司の原作をもとに実写化したNetflix映画「シティーハンター」はTM NETWORKのシンセサイザー・サウンドに導かれたまま観れば、そんな懸念が吹き飛ぶ勢いのある作品です。4月25日からNetflixで世界独占配信が開始されました。

【写真】NHK朝ドラ「虎に翼」や「全裸監督」など話題作への出演が多い森田望智

勢いがあれば、何でも許されるという意図で作られてもいません。漫画やアニメの原作の持つ世界観を大事にしながら、冴羽獠をはじめとするメインキャラクターと駅の伝言板はそのままに時代設定をあえて令和に移して、今見て満足のいくエンタメを追求しています。ちなみに昭和から令和の時代に昭和男がタイムスリップしているというわけではありません。

のっけからベートーヴェン交響曲第9番にあわせた「もっこり」ソングを歌い、風俗店から飛び出た下品なアラジンが登場し、「安心してください、はいてますよ!」を彷彿とさせる裸芸のシーンまでありますが、いつまでも悪ふざけノリを引っ張らず、テンポよく場面のトーンが切り替えられていきます。演じる役者たちの台詞回しやキャラクターの作り込みも2次元の世界観にとどまり過ぎていません。

程よくリアリティがあると感じさせるのは、主人公の冴羽獠を演じた鈴木亮平の活き活きとした演技力が大きいでしょう。もともと原作ファンだったという鈴木。しかも子供の頃からアニメにハマり、原作漫画も読み込んだ筋金入りです。「いつか冴羽獠を演じたい」と自身のブログをはじめ、テレビや雑誌でもその思いを以前から語っていました。裏社会のトラブル処理を請け負うスイーパー(始末屋)という役柄を見事にこなしています。女性の前ではデレデレしながらも、仕事のスイッチが入るとガンアクションまでクールな冴羽獠というキャラクターの魅力を最大限に引き出していると言えるほどです。

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