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中学受験「やめてもいい」と話す親の子が受かる訳 受験に対してポジティブな印象を抱かせる

東洋経済オンライン / 2024年4月27日 11時30分

中学受験、親子で乗り切るためのポイントとは(写真: すとらいぷ / PIXTA)

名門私立中学の合格をつかんだ生徒たち。その後東大に進学する子どもたちも多く、中には「東大受験より、中学受験のほうが大変だった」との声もあります。中学受験で、いったいどのような勉強をしていたのでしょうか。中学受験にも役立つ『謎解きミステリー 東大クロスワード』を上梓した、東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、中学受験への心構えを紹介します。

中学受験、どんなスタンスで挑んでいた?

都内では私立中学に進学する子どもたちが4割を超える区もあるほど、過熱する中学受験。中学受験をする子どもの多くは、小学校低学年のころから塾に通い始めます。親にとっては、金銭的にも肉体的にも、大きな負担になることでしょう。

【写真】『謎解きミステリー 東大クロスワード 』(東大カルペ・ディエム)では中学受験で必要な語句を楽しく学習できる

一方で、東大生に話を聞くと、中学受験で勉強に目覚めて、東大に合格しているパターンが多いです。東大生たちは、中学受験のためにどのような準備をしていたのでしょうか? 今回は東大生や、東大生の子どもを持つ親御さんに話を聞いてみました。

まず、いちばん驚かされたのは、「受験をやめたければ、やめる」というルールをあらかじめ課していた家庭が多かったということです。

中学受験と聞くと、親御さんが強制的に子どもに勉強をやらせているイメージがあります。しかし、実際に東大に合格した子どもを育てた家庭の場合「やりたくなくなったら、やめていい」と伝えて、中学受験をさせていたケースが多かったです。

なぜそんなルールを課している場合が多いのかについて、見事難関中高一貫校に合格し、その後東大経済学部に合格したAくんはこんな経験を話してくれました。

「本当に受験が嫌になったときがありました。親にそう話したら、泣きながら『ごめんね。つらいよね。それなら、ここまで頑張ってきたけれど、やめてもいいよ?』と言ってくれたのです。

逆にその言葉で、『いや、もう少しだけ、頑張ってみようと思う』と言って、最後まで頑張ることができました。あの時、親から頭ごなしに『つべこべ言わずに勉強しなさい!』と言われたら、逆に途中で心が折れてしまって、受験をやめてしまっていたと思います」

また、中学受験をした東大生たちに、「中学受験をしてよかったと思うか?」と尋ねると、ほとんどの人が「よかった」と回答していました。その理由としては、以下のようなものでした。

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