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「アジアのベストレストラン」1・2位に日本の快挙 評価には「料理以外」の要素も大きく関わる

東洋経済オンライン / 2024年4月27日 11時40分

2023年「世界のベストレストラン50」37位。

2位 フロリレージュ(東京)

シェフ川手寛康(かわて・ひろやす)氏は1978年生まれ。

「カンテサンス」副料理長を経て、2009年「フロリレージュ」開業。

日本の食材・生産者に焦点を当て、経産牛を用いるなどの社会的メッセージを料理に込める。

2023年「世界のベストレストラン50」27位。

8位 傳(東京)

料理長の長谷川在佑(はせがわ・ざいゆう)氏は1978年生まれ。

29歳で神保町に「傳」開業。日本の家庭料理に範を取りながら、紙箱に入った鶏のから揚げ「傳タッキー」など楽しさと驚きを感じさせるもてなしで人気を得ている。

2023年「世界のベストレストラン50」21位。

そのほかランキングした日本のレストランは以下の通り。

9位 ラシーム(大阪)

14位 ナリサワ(東京)

35位 ヴィラ アイーダ(和歌山)

39位 茶禅華(東京)

45位 ゴウ(福岡)

47位 チェンチ(京都)

また、個人賞として「アジアのベストペストリーシェフ賞」に加藤峰子さん(ファロ・銀座)が選ばれた。

日本のレストランの位置づけを考える

「世界の50軒」に比べて対象地域がより身近な「アジアの50軒」では、他国と比較した日本のレストランの位置づけがわかりやすい。

日本をはじめとする12の国・地域から選ばれ、日本から9軒ランクインしている今年のリスト、実際のところ「適切」なのだろうか?

日本のレストランは、今回は50軒のなかに9軒選ばれており、軒数だけ見るとシンガポールと同数だ(表参照)。

しかしたとえば世界中で統一の選考基準を用いているとされるミシュランガイドの星の数で比較してみると、シンガポールでは三つ星が3軒、二つ星が6軒。

ひるがえって日本では東京・京都・大阪・奈良だけでも三つ星20軒、二つ星が63軒ある(2024年4月現在、ミシュランガイド公式サイトによる)。

「アジアのベストレストラン50」の国別の軒数が料理でのランキングにならないのは、このリストには料理以外の要素が大きく関わっているからだ。

リスト入りしたレストランを見てみると、たとえば際立ったコンセプトや環境への先進的なコミットメント、はてはシェフ自身のキャラクターや社交力までが問われているのが読み取れる。

たとえば今年サスティナブルレストランを受賞したタイ・バンコクの「ハオマ」は、レストランの中でいくつもの社会的取り組みを行っている。

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