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「アジアのベストレストラン」1・2位に日本の快挙 評価には「料理以外」の要素も大きく関わる

東洋経済オンライン / 2024年4月27日 11時40分

観光客に各地方を訪れてもらうことで、農業や漁業、飲食業や宿泊業など、「観光分野での経済波及効果を地域全体で最大化すること」(観光庁)を目的としたものだ。

「現在のベストレストラン50のリストに入っているレストランのシェフたちは今、結果的に各国のアンバサダー的な役割まで担っています。しかも、ほとんどは自費での参加です」と語るのは、「ベストレストラン50」の日本の評議委員長である中村孝則さんだ。

「このアワードの理念は、単なるランク付けではありません。むしろ、ガストロノミー文化を担う人たちが国を超えてつながることで、おたがいの多様性を認め合い、レストランの楽しみを共有し、レストラン産業全体の社会的な地位を向上させることを目的にしています。

このアワードをぜひとも日本で開催したいというのが私の悲願でもあります。授賞式を日本に誘致することで、日本のガストロノミーや食文化の魅力を国内外の人にさらに広く知ってほしいと強く願っています」

レストランの意義は料理の味の追求だけではない。レストランが人と人をつなげ、外部から人を呼び込む役割をも担うものならば、行政の後押しやサポートがもっと強くなることが望まれる。

レストランはその地域の食文化を体現する重要な存在であり、人々が食事を通してその土地を理解しその土地の地場産業振興につながる、親しみやすく普遍的なコンテンツであるからだ。

今回のランクイン店をはじめとする国内のレストランが、日本の食の豊かさを伝える魅力的な「大使」になるに違いない。

星野 うずら:レストランジャーナリスト

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