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溝口マルイ「フードコート」で味わう無限の可能性 今こそ考えよう、フードコートの魅力と楽しみ方

東洋経済オンライン / 2024年4月28日 13時20分

はらっぱのほうは、どちらかというとハイソな印象を受ける。「シナボン」に「シュマッツ ビア スタンド」といった海外系のチェーンに加え、天ぷらの「えびのや」や寿司店「鮨一輝」といった高級路線の店が並ぶ。座席も、ちょっとおしゃれな感じでソファ席などもあり、地元の有閑マダムといった風体の人が多い印象を受けた。

一方、フードコートとして模範的ともいえるラインアップがそろっているのは、1階にあるFIND WOOD FOOD COURTだ。

「リンガーハット」に「ペッパーランチ PLUS」、さらに「ケンタッキーフライドチキン」や「ミスタードーナツ」など、王道中の王道と呼ぶべきチェーンが営業している。

客層もはらっぱと違い、小さな子ども連れや学生が多い。それだけでなく、高齢層や主婦層もちらほらと、連載の第1回にふさわしい「ごった煮」感があるフードコートだ。はらっぱではなく、こちらで時間を過ごしてみよう。

夕方、午後5時前で客入りはそこそこ。空席率は2〜3割ほどといったところだ。着席してあらためて全体を見渡すと、食事メインの店に加え、「ドトールコーヒー」もあるのは珍しい。周囲に学校も多いことから、学生需要も狙っているのだろう。

しかし、意外にも学生の多くはドトールでドリンクを買うのではなく、他の店を選んでしっかりと食事をしている。「早弁(早めの弁当)」ならぬ「早晩(早めの晩ご飯)」といったところか。

いや、育ち盛りゆえ、「おやつ」として食べているのだろうか。アラサーの筆者には、その感覚はもはや懐かしいものである。

迷ったが、初回だし食事をとることにする。さてどこにしようか。パッと目に入る「すき家」も「ゴーゴーカレー」も、赤と黄色主体の看板でインパクトが強い。ペッパーランチも看板が黄色基調で、どの店舗も主張が強く、迷わされる。

ファミリーになり切る

どうしようかと悩んだ結果、マルイファミリーにちなみ、休日にはボリュームゾーンになると思しきファミリー層の気分に浸ってみようと考えた。チョイスはゴーゴーカレーにペッパーランチ、さらにリンガーハットで、カレー・肉・麺と死角のないメンツをそろえる。

それぞれの店舗で注文して、呼び出し用のデバイスを受け取る。フードコートといえば、これである。今か今かと見つめて待ち、驚かないように待機するも、結局、毎回のように呼び出し音の大きさに驚かされる……でも、これも込みでの「フードコート」だ。

呼び出し音に驚いた後で…いただきます!

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