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五月病を予防する7つの対処法、カギは「脳内物質」 メンタルの「落ち込み状態」は放置しないこと

東洋経済オンライン / 2024年5月1日 12時10分

「実は、楽しい・楽しくないにかかわらず、山ほど頭を使うと、“幸せホルモン”のセロトニンやノルアドレナリンなど、モノアミンと呼ばれる神経伝達物質が減ってしまうのです。モノアミンが減ると、朝に元気が出ないと感じるようになります」(川村さん)

五月病を防ぐ7つの対処法

シグナル(考え方の問題)を感じたら、モノアミンを減らさないように努めることが、五月病の予防につながる。そのためにゴールデンウィークでやっておきたい「日光などの光を浴びる」「運動する」といった対処法を、川村さんは紹介する。

(※外部配信先では表を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

このなかで、まず実行しやすいのが運動だろう。

なぜ運動が五月病などのうつ状態に予防的に働くのか。川村さんはこう説明する。

「運動をすると筋肉が動き、イリシンというホルモンが放出されます。イリシンは血液を介して脳へ運ばれると、それに反応してBDNF(脳由来栄養因子)が増え、神経細胞がよみがえるのです」

運動といっても、ウォーキングや散歩でOK。激しく体を動かす必要はないとのこと。それでも、1日8000歩ぐらいは歩いたほうがいいそうだ。

通常、10分ほど歩けば1000〜1200歩。60分で8000歩弱になる。勤め人であれば、通勤でも1日4000〜5000歩程度は歩くのだが、ゴールデンウィークなどの休日は会社に行かないため、歩く必要がなくなってしまう。

だから休日こそ意識して8000歩歩くようにしたい。

ちなみに、川村さんは休日には朝11時頃に家を出て、90分ほど歩く。途中、90分ぐらいは休憩時間を設けて、何もしないで公園などでぼーっとしているそうだ。これだけでも十分にうつ状態を予防できるのだという。

運動することの「意外な」メリット

運動することのメリットは、体を動かすことだけにとどまらない。

散歩をしていると、あちこちの看板が目に入ったり、信号機で止まったりするなど、この間、さまざまな情報が入ってくる。その結果、問題となる思考(長時間考えすぎ、答えの出ないことを考える、など)が分断される。これも五月病の予防に大きく働くそうだ。

「3時間ほど外にいると、頭がリフレッシュした感じになると思います」(川村さん)

運動が苦手な人は、風呂掃除でもいい。体を動かすことになり、しかもきれいになった風呂に入れるといった“おまけ”もつく。料理もいいだろう。レシピを考えて食材を買いに行き、調理しておいしく食べれば、気持ちの切り替えになる。

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