五月病を予防する7つの対処法、カギは「脳内物質」 メンタルの「落ち込み状態」は放置しないこと
東洋経済オンライン / 2024年5月1日 12時10分
家事をするのが嫌なら、コンビニに行ったり、デパートでウインドーショッピングをしたりするのもいい。美術館やライブに出かけたりするのもありだ。
「とにかく体を動かすきっかけを作ることです。運動が嫌い、体を動かすのが面倒くさい、という人に私がよくアドバイスするのは、3分だけやってみるということ。頭でいろいろと言い訳を考えず、まずは行動してみましょう」(川村さん)
もう1つ、ゴールデンウィークにやっておくといいことが、「考えを書いてみる」という対処法だ。これは先に挙げた4と5の対処法となる。
川村さんの外来では、うつ症状を訴えて訪れた患者には、自分の気持ちや考えをノートに書くようにすすめている。
具体的には、大学ノートなどを用意し、左ページには自分が考えている事実を書く。たとえば「上司の顔を見ると不安になる」などだ。そして、右ページには、それについて自分がどうしてそう思うかを書いてみる。
あくまでも、事実と推論をわけることで頭を整理するのだ。
「患者さんには、書くときにはきちんと机に向かって、日付を記して、毎日書くように指導していますが、自分で試すのならそこまでやらなくても大丈夫です。ただ、何日か続けていくうちに自分が普段何を考えているかが少しずつわかってきます」
ポジティブなことをいっぱい書く
自分の考えていることがある程度整理できたら、次は、「すぐできること」や「将来の夢など前向きなこと」などポジティブなことをいっぱい書いていく。
「たとえば『ハワイ旅行に行きたい』といった場合、行ったら何をするかも具体的に書いていきます。書くことでワクワクした気持ちを顕在化すれば、それを見返したときに楽しい気持ちがフィードバックされます。自分を前向きに洗脳するイメージです」(川村さん)
話は少し変わるが、「推し活」もいいそうだ。自分の好きな相手に前向きに没頭できるから、というのがその理由だ。
そして、運動や書くといった対処法に加えてやりたいのは、コミュニケーションをとること。
「困りごとがあるときは、自分で抱え込まずに家族や親しい友人に相談するのが一番です。特に、考えても答えの出ないことを考えている場合には、それが今まで何か役に立ったのか客観的に振り返ることが大切で、この点でも周囲の人の意見は大事です」
連休中に体と心を休ませよう
仕事の内容や職種によっても違うだろうが、ゴールデンウィークは労働から解放されて、体を休ませられる絶好の機会だ。
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