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5年で12カ国語マスター、超効率的な外国語習得法 「先に文法を覚えてから実践に入る」は遠回り

東洋経済オンライン / 2024年5月5日 18時0分

約5年間で12ヵ国語を習得したKazu Languages氏。外国語学習の極意とは?(写真:筆者提供)

日本で生まれ育ちながら、英語から、世界最難関のアラビア語まで、約5年間で12ヵ国語(スペイン語、英語、フランス語、アラビア語、インドネシア語、ロシア語、ポルトガル語、ドイツ語、トルコ語、中国語、タイ語、韓国語)を習得したKazu Languages氏。これほど多種多様な言語を最短最速でマスターした外国語習得法とはどのようなものだろうか。初の著書『ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法』を上梓した同氏が、その極意を紹介する。

「論理的な学び方」と「感覚的な学び方」

外国語を学習する際の心得や実践法には、さまざまなものがあります。大きく分けると、「論理的な学び方」「感覚的な学び方」があるといえます。前者は先に徹底的に文法を学んでから会話力をつけるという学び方。後者は、フレーズや単語を覚えていく中で、自然に文法も身につけていくという学び方です。

どちらの方法を選ぶかは、個々人の好み次第だと思いますが、私の学び方は感覚的です。

というのも、学生時代の英語の授業、さらには留学前のスペイン語の勉強で先に文法を学んだことが、自分にはあまり合っていなかったと感じているからです。スペインに留学し、現地の人たちと実際にコミュニケーションを取る中で、まず発音と一緒に実践的なフレーズから覚えていくことにしました。

もちろん文法を学ぶことも大切です。文法に沿って話したり書いたりできるようになるでしょう。もし、学習中の言語による大量のインプットがある状況、それこそ留学のような状態に身を置けるのであれば、意識的に文法を「学習」せずとも、自然と、ほぼ正しい文法に沿って話したり書いたりできるようになるでしょう。

しかし、日本に暮らしながら独学で外国語を習得するとなると、そうはいきません。

どこかの段階で文法をきちんと「学習」することが、その言語を効率的に習得する手助けになります。そこで鍵となるのが、「どの段階で文法を学習するのか?」なのです。

実践から入り、ルールは後から覚える

言葉は、いってみれば生き物のようなものです。そこにはマシンのような100%のルールは存在しません。基本的なルールはあるものの、イレギュラーな部分も多々あります。私自身は、そういう性質のものを習得する際に、「先にルール(文法)を覚えてから、実践に入る」という手順を踏むのは、実は遠回りになるのではないかと思うのです。

そのため、ひとまず「どういうルールのもとで、こうなっているのか」ということはさて置き、どんどんフレーズを覚えていきます。ある程度、フレーズが蓄積されていくと、自然と「パターン」のようなものが見えてきます。そうなってから文法に着手したほうが効率的に習得できます。

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