やれば差がつく!昭和の「アナログなコミュ術」 今や誰も教えてくれないアナログな極意
東洋経済オンライン / 2024年5月6日 16時0分
時代の流れとともに、上司が部下へ教えることが少なくなったアナログコミュニケーション。ですが、AIに取って代わられない技術であるアナログコミュニケーションを、デジタル世代が身につければ鬼に金棒です。
そこで、令和世代はいまいち知らないアナログコミュニケーションの極意について、大手広告代理店に営業職として30年勤務し、「誰でも使える気配り術」を伝授する後田良輔氏に聞きました。
※本稿は後田良輔著『今こそ使える昭和の仕事術-ビジネスマン30年生の経験がたった3分で身につく』から一部抜粋・再構成したものです。
さらにデキるビジネスマンになれる仕事術
聞かれていることに「まず結論」で返す
経団連の労働時間等実態調査によれば、長時間労働の是正や有給休暇の取得促進などが功を奏し、年々、労働時間は減少傾向とのこと。一方、短くなった労働時間に反比例して、時間あたりの仕事内容の濃さが求められる時代になりました。
そんな濃縮の時代だからこそ、時間泥棒がビジネスにおいて最も嫌われるものの一つになっています。
「頼んだ企画書はできた?」と聞かれた時、「実は急にお客さんに呼ばれて」なんて答えている人は損する人です。なぜなら相手が聞きたいのは、あなたの事情ではなく結論だからです。
「まだできていません。急にお客さんに呼ばれまして。ただし本日の18時までにできます」と、結論→ 理由→ 事実という流れで話すのがイライラさせない人の工夫です。
貴重な時間だからこそ、聞かれたことに対して「まず直球」で返さないと、時間を奪われたと不快に思われ、損する人間関係に陥ります。
逆に直球で返すだけで、仕事のしやすい人という印象を獲得することができます。
仕事の質問に言い訳は不要です。できる・できないの結論を答え、その上でどんな状態なのかを把握しやすいように整理して付け加えるのが、上手い報告の仕方です。
言い方一つで印象が天と地ほど変わりますので、まず結論から話すようにしてください。
周囲はもちろん自分の未来も変えられる仕事術
PDCAではなくDCPA
目標を達成する方法としてPDCAが重要と言われています。Plan(計画)・Do(行動)・Check(検証)・Action(改善)を繰り返すことで成果を効果的に出す手法のことです。
たしかにこれを実践すればうまく行きそうですが、実は落とし穴があります。それは、人は心理学でいうところの「先延ばし行動」をとりがちな生き物という点です。
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