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部下と上司の関係「ちょいゆる感」が実は重要な訳 「フラットな間柄」がもたらす意外な効果とは

東洋経済オンライン / 2024年5月7日 8時30分

特にリーダーは、メンバーにとって目上の立場にいる人です。

ですからリーダーから率先して、「何を発言しても大丈夫、否定したりせず、メンバーの意見を尊重する」といったフラットな関係を作る必要があります。

フラットな関係作りとは、メンバーにとって、リーダーやほかのメンバーの顔色をうかがう緊張を強いることがない、いわば“ちょっとゆるい雰囲気”作りです。

この“ちょっとゆるい雰囲気”ができあがっているからこそ、メンバー1人ひとりが活発に発言できます。その結果、1人ひとりの発言量も増えていきます。

だからこそ、「自己決定感」を持てます。

そのためメンバーの納得感が高くなり、「仕事が楽しい」「自分からどんどん行動したい」「次もまた自分のアイデアを出したい」「次の企画会議が待ち遠しい」と感じることができます。

要は、メンバー1人ひとりのモチベーションが高まっている状態です。

こういう「場作り」「雰囲気作り」をすることも、リーダーの役割だと考えています。

次にいよいよ、「メンバーが主体的に行動し、仕事のやりがい・達成感を得られるチーム」におけるリーダーの姿についてお話ししましょう。

優れたリーダーの条件はいろいろありますが、大きく分けると2つ。1つは「ロジカルであること」、もう1つは「話しかけやすい柔らかい雰囲気」です。

「ロジカルであること」は、リーダーのベーススキルです。仕事に必要なことを、チームのメンバーたちにわかりやすく伝えることが、リーダーの仕事として必須だからです。

この「ロジカルであること」の基になっているのは、コンサルティング業界に由来する「ロジカルシンキング」です。

日本では、2001年5月にマッキンゼーの照屋華子・岡田恵子著『ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル』(東洋経済新報社)が出版されて、一躍ブームになりました。

同書では、話の重複、モレ、ズレをなくす技術として「MECE(ミーシー)」が紹介されています。この「MECE」という言葉も、ブームに乗って広まりました。

「MECE」とは、「Mutually(お互いに)」「Exclusive(重複せず)」「Collectively(全体に)」「Exhaustive(漏れがない)」の頭文字からできた言葉です。何かを考えたり、正確な答えを導き出すために必要なこととされています。

リーダーがチームのメンバーたちに対して、仕事に必要なことを伝える際にも、こうしたロジカルシンキングに基づき、伝えるべきことを整理できるスキルが求められます。

話しかけやすい雰囲気を作る

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